発生動向総覧
〈第49週コメント〉 12月12日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 303例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢3例
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:メキシコ S. sonnei (D群)2例_感染地域:インド1例、エジプト1例
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腸管出血性大腸菌感染症25例(有症者16例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内24例、インド1例 国内の感染地域:宮城県4例、千葉県3例、東京都3例、岡山県3例、愛知県2例、青森県1例、茨城県1例、兵庫県1例、香川県1例、福岡県1例、熊本県1例、不明3例 年齢群:2歳(2例)、3歳(4例)、10代(4例)、20代(5例)、30代(2例)、40代(2例)、50代(1例)、60代(3例)、70代(1例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(10例)、O26 VT1(8例)、O157VT2(4例)、O91 VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:3,682例(有症者2,313例、うちHUS 92例.死亡9例)
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腸チフス4例(感染地域:インド2例、タイ/ラオス/インド2例) |
4類感染症:
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E型肝炎2例
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感染地域:埼玉県1例_感染源:シカ肉 感染地域:京都府1例_感染源:イノシシ肉
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つつが虫病30例
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感染地域:宮崎県6例、鹿児島県4例、千葉県2例、新潟県2例、広島県2例、熊本県2例、大分県2例、青森県1例、茨城県1例、群馬県1例、神奈川県1例、石川県1例、岐阜県1例、愛知県1例、徳島県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)1例
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デング熱3例(感染地域:タイ2例、ミャンマー1例) 日本紅斑熱2例(感染地域:熊本県2例) マラリア1例(卵形_感染地域:ウガンダ) ライム病1例(感染地域:千葉県)
レジオネラ症16例(肺炎型15例、ポンティアック型1例)
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感染地域:埼玉県3例(うち1例温泉)、宮城県2例、群馬県2例、京都府2例(温泉2例)、北海道1例、千葉県1例、愛知県1例、兵庫県1例、奈良県1例、国内(都道府県不明)2例(うち1例温泉) 年齢群:30代(2例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(4例)、70代(4例)、80代(3例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症9例、腸管外アメーバ症1例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都2例、宮城県1例、茨城県1例、長崎県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)1例、台湾1例、アジア地域1例、国外(国不明)1例、国内・国外不明1例 感染経路:経口感染6例、性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、不明2例
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ウイルス性肝炎1例 |
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B型_感染経路:性的接触(異性間)
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急性脳炎3例 |
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ノロウイルス1例_年齢群:1歳 病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型3例
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後天性免疫不全症候群14例(AIDS 2例、無症候9例、その他3例) |
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感染地域:国内12例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触13例(異性間6例、同性間7例)、不明1例
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梅毒10例(早期顕症II期7例、無症候3例) 破傷風3例〔年齢群:70代(2例)、80代(1例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症4例 |
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遺伝子型:VanC 2例_菌検出検体:血液2例 遺伝子型:不明2例_菌検出検体:血液2例
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風しん47例(検査診断例37例、臨床診断例10例) |
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感染地域:東京都16例、大阪府8例、千葉県2例、福島県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、岐阜県1例、国内(都道府県不明)16例、国内・国外不明1例 年齢群:0歳(1例)、3歳(1例)、5~9歳(1例)、10~14歳(2例)、15~19歳(2例)、20~24歳(12例)、25~29歳(3例)、30~34歳(13例)、35~39歳(4例)、40代(7例)、50代(1例) 累積報告数:2,194例(検査診断例1,633例、臨床診断例561例)
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麻しん1例(臨床診断例)
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感染地域:神奈川県 年齢群:30~34歳 累積報告数:286例〔麻しん(検査診断例139例、臨床診断例76例)、修飾麻しん(検査診断例71例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):67例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:45例_感染地域:愛知県19例、宮崎県7例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:9例_感染地域:岡山県4例、千葉県2例、栃木県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第48週までに診断されたものの報告遅れとして、日本紅斑熱1例(感染地域:和歌山県)、急性脳炎2例〔病原体不明2例_年齢群:7歳(1例)、70代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:便)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(5.58)、沖縄県(2.81)、群馬県(2.66)、千葉県(1.26)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は報告数は4,020例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約70%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第45週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(1.27)、宮崎県(1.19)、福岡県(0.95)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では宮崎県(4.75)、石川県(4.03)、福井県(3.86)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(35.94)、鹿児島県(34.02)、愛媛県(31.84)、福井県(29.50)、富山県(28.07)が多い。水痘の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(4.14)、宮城県(3.67)、宮崎県(3.42)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では茨城県(2.15)、秋田県(1.66)、福島県(1.58)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では岩手県(0.33)、三重県(0.16)、愛媛県(0.14)が多い。百日咳の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では岐阜県(0.08)、新潟県(0.07)、大分県(0.06)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第35週以降減少が続いている。都道府県別では香川県(0.60)、熊本県(0.21)、岩手県(0.15)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山形県(2.40)、大分県(1.69)、岩手県(1.13)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では青森県(4.50)、宮城県(3.58)、岩手県(2.84)が多い。
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