突発性発疹とは

(IDWR 2003年第28号掲載)  突発性発疹(Exanthem subitum)は感染症法に基づく4類感染症定点把握疾患である。乳児期に罹患することが多く、突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症で、予後は一般に良好である。本疾患の原因ウイルスは、ヒトヘルペスウイルス61) あるいは72)(HHV‐6あるいはHHV‐7であることが多い。HHV‐7 はHHV‐6 よりも遅れて感染する傾向があるため3)、HHV‐7による突発性発疹は臨床的には二度目の突発性発疹として経験されることが多い。

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突発性発疹 2000~2020年

(IASR Vol.41 p211-212: 2020年12月号)

突発性発疹(Exanthema Subitum: ES)は, 乳幼児期に3日間前後の発熱および解熱とともに出現する発疹を特徴とする, 一般的に予後良好な発熱発疹性疾患である。急性期には軟便/下痢, 大泉門の膨隆, 眼瞼浮腫, リンパ節腫脹などを認める。病初期に永山斑(口蓋垂の両側に出現する斑状発赤)を認めることもある。

突発性発疹【更新情報】

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