国立感染症研究所

今冬のインフルエンザについて (2014/15 シーズン)

 

国立感染症研究所

厚生労働省結核感染症課

平成27年5月14日

 

はじめに

 

 今冬のインフルエンザについて、主に感染症発生動向調査に基づき、全国の医療機関、保健所、地方衛生研究所、学校等からの情報、国立感染症研究所関係部・センターからの情報をまとめました。本報告は疫学的及びウイルス学的観点から公衆衛生上有用と思われる知見をまとめたものです。比較のために、多くの場合、過去の2シーズンの情報も合わせて掲載しています。

 なお、本文中に示す各シーズンの表記と期間は以下のとおりです。

  • 今シーズン(2014/15シーズン):2014年36週(2014年9月1日)から2015年13週(2015年3月29日)まで(分析対象によっては期間が多少前後します)
  • 前シーズン(2013/14シーズン):2013年36週(2013年9月2日)から2014年35週(2014年8月31日)まで
  • 前々シーズン(2012/13シーズン):2012年36週(2012年9月3日)から2013年35週(2013年9月1日)まで

 また、年齢群に分けて表示する場合には、原則的には0-4歳、5-9歳、10-14歳、15-19歳、20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60-69歳、70歳以上とし、小児が流行の主体であるというインフルエンザの特性から小児の年齢群のみを5歳ごと、20歳から69歳については10歳ごととしていますが、一部は、0-14歳、15-59歳、60歳以上という年齢群を併記している箇所もあります。

 A型インフルエンザウイルスにおける同じ亜型の表記の方法に若干の違いが見られることがあります。これは、例えばヘマグルチニン(HA)の分類までを調べた情報を主とする場合(AH3亜型などと総称する)、やノイラミニダーゼ(NA)まで含めた詳しい分析を主に含む場合、などの違いによるもので、実際には同じ亜型について述べています。

例) ・A(H3N2)亜型、AH3亜型

     ・A(H1N1)pdm09亜型、AH1pdm09亜型

 

本記事の本文は下記のPDF版からご覧ください。

今冬のインフルエンザについて (2014/15 シーズン)(PDF:1.37MB) 

 

(2015年10月23日追記)

記述に誤りがありましたので、下記の通り訂正させて頂きました。

○P.20  4行目

誤) 今シーズンの延べ休業施設数は2011/12シーズンを上回りましたが、2012/13シーズンを下回りました。
正) 今シーズンの延べ休業施設数は2012/13シーズンを上回りましたが、2013/14シーズンを下回りました。

 

 

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