(前部長の濵口功先生は2023年3月末をもちましてご退官されました。今までご指導、ありがとうございます。)
次世代生物学的製剤研究センターでは血液製剤、ワクチン、体外診断用医薬品の品質管理業務を担当しています。血液製剤の生物学的検査、ワクチンの安全性に関する試験、体外診断用医薬品の承認前試験を担当しています。加えて、試験に必要な国内標準品の製造、管理、交付及び担当製剤に関わる基礎及び応用研究を行っています。また、次世代生物学的製剤の開発、ワクチンの次世代安全性評価系の開発なども行なっております。また、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)など、血液を介して感染する感染症の疫学・予防・治療に関する研究を行っています。
第一室(血液製剤室)
血漿分画製剤(ヒト免疫グロブリン製剤や凝固因子製剤等)の検定及び検査を行う。血液製剤に関する国内標準品や参照品の制定、管理、交付も行う。また、血液製剤の品質管理に関する研究及び血液を介して感染するウイルス等の感染対策に関する研究を行う。
第二室(輸血病態室)
特殊ヒト免疫グロブリン製剤(抗D、抗HBs)、血液型判定用抗体の検定、検査及び体外診断用医薬品(HBs抗原検出キット、HCV関連抗体検出キット)の承認前検査。以上の業務に関連する標準品等の整備と輸血の安全性に関する基礎及び応用研究を行う。
第三室(物理化学室)
生物学的製剤の検定、検査及び承認前検査における物理化学試験を行う。また、製剤の性状分析及び作用機序に関する基礎研究を行う。ウイルス感染の診断・治療法に関する研究、ワクチンに関する研究を行う。
第四室(ワクチン・血液室)
生物学的製剤の異常毒性否定試験、発熱試験を担当する。業務に関連し、製剤の品質管理に関連した新しい試験システムの開発研究を行う。また、ワクチンの安全性向上、及び造血幹細胞などの血液製剤を用いた細胞療法の安全性向上に関する基礎研究を行う。
第五室(物質分析室)
新規モダリティ製剤の試験方法の開発と試験を行っている。また、生物学的製剤及び生体物質の質量分析、相互作用解析、構造解析を行っている。