国立感染症研究所

 

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2016年に多発傾向がみられたレジオネラ症の解析―秋田県

(掲載日 2016/12/21) (IASR Vol. 38 p.22: 2017年1月号)

レジオネラ属菌は水や土壌などの環境中に広く存在し、ヒトに急性肺炎や熱性疾患を引き起こす。近年レジオネラ症の報告数は、尿中抗原検査や遺伝子検査の普及と相まって全国的に増加傾向にある。秋田県においては、ここ数年は年間10件前後の報告がなされるのみであったが、2016年には第43週までに30件の報告があり、報告数の増加がみられた。そこで、2016年7月末~10月までにレジオネラ症の報告があった患者の喀痰について培養検査を行い、得られた菌株についてパルスフィールド・ゲル電気泳動(PFGE法)およびsequence-based typing(SBT法)による分子疫学解析を実施した。

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