国立感染症研究所

時間:15:00-15:30(開始15分前より整列開始・整列順に入場)
対象:一般向け
 
 

taya2014 講師:多屋 馨子

国立感染症研究所 感染症疫学センター 第三室室長

 


経歴

1986年高知医科大学(現 高知大学医学部)卒業。小児科医。大阪大学医学部小児科講座に入局し、大阪大学医学部附属病院・関連病院小児科、大阪大学医学部微生物学講座で小児科の臨床、ヘルペスウイルスを中心とした基礎研究、小児感染症学の教育に従事。2001年から国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官。2002年から国立感染症研究所感染症情報センター第三室(予防接種室)室長。2013年から現職。予防接種と予防接種で予防可能な病気について研究しています。


講演要旨

 2007~2008年のはしかの全国流行のことを覚えている方は多いと思います。多くの大学がはしかで休校になり、社会的な問題にもなりました。当時日本は、海外の国から、はしか輸出国と非難されていました。
その後対策は進んで国内の患者数は激減していますが、今年は海外の多くの国ではしかが流行しています。そのため、海外で感染して帰国してから発病した人がたくさんいます。
はしかは肺炎や脳炎を併発して、命に関わる重症の感染症です。発病すると効果的な治療法がありません。そのため、罹る前に予防することが最も大切です。
はしかを守るには、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を1歳以上で2回接種します。2回接種しておけば、99%以上の方が免疫を獲得します。どのくらいの人がワクチンを受けているのでしょう?是非自分の予防接種歴を確認してみましょう。

 

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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