発生動向総覧
〈第29週コメント〉 7月25日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 366例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢1例
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菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:インド
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腸管出血性大腸菌感染症95例(有症者66例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内94例、韓国1例 国内の多い感染地域:鹿児島県22例*、福岡県10例**、愛知県6例、神奈川県4例、長野県4例、山口県4例、東京都3例、香川県3例、宮城県2例、埼玉県2例、千葉県2例、石川県2例、岐阜県2例、静岡県2例、三重県2例、京都府2例 * 保育施設に関連した集団発生の感染者(O111 VT1)を含む ** 仕出し弁当の食中毒による感染者(O157 VT1・VT2)を含む 年齢群:1歳(9例)、2歳(6例)、3歳(5例)、4歳(7例)、5歳(2例)、6歳(2例)、8歳(1例)、9歳(1例)、10代(9例)、20代(13例)、30代(15例)、40代(5例)、50代(8例)、60代(5例)、70代(3例)、80代(1例)、90代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(38例)、O111 VT1(21例)、O157 VT2(10例)、O26 VT1(7例)、O157 VT不明(5例)、O165 VT2(2例)、O26 VT1・VT2(1例)、O27 VT2(1例)、O55 VT1(1例)、O145 VT1( 1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:1,244例(有症者781例、うちHUS 26例.死亡2例)
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4類感染症:
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E型肝炎1例(感染地域:東京都_感染源:不明)
A型肝炎3例
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感染地域:フィリピン1例、パキスタン1例、インド/ケニア1例
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つつが虫病1例(感染地域:福島県)
デング熱5例(デング熱4例、デング出血熱1例)
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感染地域:インドネシア2例、タイ2例、バングラデシュ/タイ1例
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レジオネラ症27例(肺炎型27例)
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感染地域:長野県4例(うち1例温泉)、宮城県3例、京都府3例、広島県2例、北海道1例(温泉)、山形県1例、福島県1例(温泉)、神奈川県1例、富山県1例、静岡県1例、大阪府1例、兵庫県1例、和歌山県1例、島根県1例、高知県1例、福岡県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)2例(温泉) 年齢群:50代(8例)、60代(7例)、70代(6例)、80代(4例)、90代(2例)
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レプトスピラ症1例(感染地域:沖縄県_感染源:川) |
5類感染症:
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アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都2例、千葉県1例、神奈川県1例、新潟県1例、国内(都道府県不明)3例、タイ1例、ベトナム1例、国内・国外不明1例 感染経路:経口感染4例、性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、不明4例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間2例) C型1例_感染経路:不明
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急性脳炎4例 |
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病原体不明4例_年齢群:1歳(1例)、6歳(1例)、10代(1例)、40代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型2例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:60代(2例)
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後天性免疫不全症候群15例(AIDS 5例、無症候8例、その他2例) |
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感染地域:国内12例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触11例(異性間4例、同性間6例、異性/同性間1例)、不明4例
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梅毒10例(早期顕症I期2例、早期顕症II期4例、晩期顕症1例、無症候3例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:VanB_検出検体:尿
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風しん50例(検査診断例33例、臨床診断例17例)
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感染地域:東京都12例、兵庫県9例、大阪府7例、神奈川県4例、北海道1例、埼玉県1例、愛知県1例、奈良県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)13例 年齢群:1歳(1例)、4歳(1例)、5~9歳(2例)、15~19歳(3例)、20~24歳(3例)、25~29歳(7例)、30~34歳(10例)、35~39歳(13例)、40代(7例)、50代(2例)、60代(1例) 累積報告数:776例(検査診断例573例、臨床診断例203例)
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麻しん5例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例2例)〕
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感染地域:埼玉県1例、国内(都道府県不明)3例、インド1例 年齢群:0歳(1例)、4歳(1例)、15~19歳(2例)、25~29歳(1例) 累積報告数:196例〔麻しん(検査診断例106例、臨床診断例50例)、修飾麻しん(検査診断例40例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):55例 D4:5例_感染地域:千葉県1例、東京都1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:37例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ1例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:5例_感染地域:福島県4例、台湾1例
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(補)2012年第28週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:スペイン_感染源:生ハム)、レジオネラ症1例〔感染地域:北海道(温泉)〕、急性脳炎2例〔溶血性レンサ球菌1例(2歳)、病原体不明1例(1歳)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では沖縄県(21.10)、鹿児島県(0.42)、福井県(0.09)、新潟県(0.08)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症のの報告数は405例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約80%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では福井県(1.00)、佐賀県(0.91)、鹿児島県(0.87)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第25週以降減少が続いている。都道府県別では北海道(2.49)、愛媛県(2.24)、宮崎県(1.92)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いている。都道府県別では大分県(7.8)、島根県(6.4)、宮崎県(5.9)が多い。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では長野県(1.74)、福島県(1.60)、徳島県(1.22)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では新潟県(8.58)、福井県(5.86)、青森県(5.54)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では長野県(0.81)、岩手県(0.65)、高知県(0.53)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では高知県(0.20)、千葉県(0.11)、広島県(0.10)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別では東京都(8.30)、宮崎県(8.14)、埼玉県(8.06)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では大分県(2.14)、三重県(1.18)、岩手県(1.13)、山形県(1.13)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では栃木県(3.86)、福島県(3.29)、石川県(2.40)、青森県(2.33)が多い。
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