発生動向総覧
〈第43週コメント〉 10月31日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核 344例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢2例
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菌種:S. sonnei (D群)2例_感染地域:三重県1例、モロッコ1例
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腸管出血性大腸菌感染症59例(有症者37例、うちHUS 3例) |
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感染地域:国内59例 国内の多い感染地域:鹿児島県6例、岩手県4例、兵庫県4例、青森県3例、栃木県3例、東京都3例、宮城県2例、茨城県2例、群馬県2例、千葉県2例、神奈川県2例、岡山県2例、香川県2例、福岡県2例、長崎県2例 年齢群:0歳(2例)、1歳(2例)、2歳(2例)、3歳(2例)、4歳(3例)、5歳(4例)、6歳(2例)、7歳(1例)、8歳(1例)、9歳(1例)、10代(5例)、20代(8例)、30代(9例)、40代(3例)、50代(3例)、60代(5例)、70代(3例)、80代(2例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(19例)、O26 VT1(13例)、O157 VT2(6例)、O157 VT1(5例)、O157 VT不明(3例)、O26 VT1・VT2(2例)、O165 VT1・VT2(2例)、O26 VT不明(1例)、O103 VT1(1例)、O111 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、その他・不明(5例) 累積報告数:3,415例(有症者2,166例、うちHUS 85例.死亡8例)
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腸チフス1例(感染地域:インド2例) パラチフス1例(感染地域:インド) |
4類感染症:
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E型肝炎1例
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感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明
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A型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕 つつが虫病3例(感染地域:群馬県2例、神奈川県1例)
デング熱5例
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感染地域:インド3例、カンボジア1例、フィリピン1例
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日本紅斑熱7例
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感染地域:三重県2例、和歌山県2例、広島県2例、鹿児島県1例
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マラリア2例
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熱帯熱2例_感染地域:ベナン1例、ブルキナファソ1例
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レジオネラ症12例(肺炎型12例)
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感染地域:広島県2例、北海道1例、栃木県1例(温泉)、埼玉県1例、神奈川県1例、岐阜県1例、徳島県1例、大分県1例、国内(都道府県不明)3例(うち1例温泉) 年齢群:40代(2例)、50代(1例)、60代(6例)、70代(2例)、80代(1例)
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レプトスピラ症4例(うち死亡1例)
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感染地域:愛媛県1例_感染源:動物 感染地域:高知県1例_感染源:不明 感染地域:沖縄県1例_感染源:不明 感染地域:タイ/ラオス1例_感染源:不明
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5類感染症:
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アメーバ赤痢15例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症3例、腸管及び腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:東京都3例、宮城県2例、大阪府2例、北海道1例、山形県1例、神奈川県1例、新潟県1例、静岡県1例、高知県1例、国内(都道府県不明)1例、米国1例 感染経路:性的接触6例(異性間2例、同性間3例、異性間・同性間不明1例)、経口感染2例、不明7例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(同性間2例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型3例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:60代(1例)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群14例(AIDS 4例、無症候10例) |
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感染地域:国内12例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触12例(異性間3例、同性間8例、異性/同性間1例)、不明2例
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ジアルジア症3例 |
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感染地域:福島県1例、大阪府1例、マリ/ブルキナファソ1例
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梅毒17例(早期顕症I期3例、早期顕症II期7例、無症候7例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例 |
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遺伝子型:Van C_菌検出検体:血液
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風しん20例(検査診断例15例、臨床診断例5例)
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感染地域:東京都7例、神奈川県3例、茨城県1例、千葉県1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)7例 年齢群:1歳(1例)、5~9歳(1例)、20~24歳(5例)、25~29歳(4例)、30~34歳(3例)、35~39歳(3例)、40代(1例)、50代(2例) 累積報告数:1,930例(検査診断例1,424例、臨床診断例506例)
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麻しん3例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:埼玉県1例、神奈川県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:15~19歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:275例〔麻しん(検査診断例140例、臨床診断例66例)、修飾麻しん(検査診断例69例)〕
遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):64例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム 1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:43例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、宮崎県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第42週までに診断されたものの報告遅れとして、日本紅斑熱6例(感染地域:三重県4例、鹿児島県2例)、急性脳炎3例〔エコーウイルス7型1例_年齢群:4歳.病原体不明2例_年齢群:4歳(1例)、10代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔80代(3例.うち1例死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:尿)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(1.88)、佐賀県(1.18)、滋賀県(0.36)、岐阜県(0.21)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の3,541例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約72%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では佐賀県(1.32)、宮崎県(0.71)、徳島県(0.57)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では山口県(2.50)、宮崎県(2.34)、北海道(2.20)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では福岡県(10.98)、兵庫県(10.87)、石川県(8.24)、大分県(7.75)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山形県(2.03)、佐賀県(1.77)、宮城県(1.48)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第40週以降減少が続いている。都道府県別では宮崎県(3.74)、山形県(3.72)、岩手県(3.45)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では新潟県(0.17)、岐阜県(0.17)、徳島県(0.17)、高知県(0.17)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では大分県(0.17)、高知県(0.13)、福井県(0.09)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第35週以降減が続いている。都道府県別では香川県(0.60)、滋賀県(0.44)、新潟県(0.40)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では大分県(1.47)、岩手県(1.20)、山形県(1.14)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では群馬県(4.50)、宮城県(4.08)、埼玉県(3.78)、栃木県(3.57)が多い。
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