発生動向総覧
〈第32週コメント〉 8月15日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 388例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢6例
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:ミャンマー S. sonnei (D群)5例_感染地域:東京都1例、インドネシア1例、カンボジア1例、フィリピン1例、モロッコ1例
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腸管出血性大腸菌感染症246例(有症者66例、うちHUS 3例.死亡2例) |
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感染地域:国内244例、エジプト1例、国内・国外不明1例 国内の多い感染地域:岡山県86例*、北海道39例**、宮崎県15例***、宮城県9例、長野県9例#、岐阜県7例##、岩手県5例、埼玉県5例、福岡県5例、千葉県4例、三重県4例、大阪府4例、兵庫県4例、山口県4例、東京都3例、愛知県3例 * 保育所における集団発生(O26 VT1)を含む ** 白菜の浅漬けに関連した食中毒(O157 VT1・VT2)を含む *** 保育所における各々異なった複数の集団発生(O111 VT1・VT2、O26 VT1)を含む #保育所における集団発生(O26 VT1)を含む ##第31週に報告のあった託児所における集団発生(O111 VT1)を含む 年齢群:0歳(4例)、1歳(12例)、2歳(11例)、3歳(19例)、4歳(38例)、5歳(24例)、6歳(3例)、7歳(4例)、8歳(1例)、9歳(2例)、10代(33例)、20代(25例)、30代(14例)、40代(10例)、50代(10例)、60代(15例)、70代(11例)、80代(9例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(104例)、O157 VT1・VT2(67例)、O157 VT2(13例)、O157 VT不明(11例)、O111VT1(9例)、O121 VT2(7例)、O157 VT1(5例)、O103 VT1(3例)、O111 VT1・VT2(2例)、O8 VT2(1例)、O26 VT2(1例)、O26 VT不明(1例)、O111 VT不明(1例)、O121 VT不明(1例)、O145 VT2(1例)、O165 VT1・VT2(1例)、その他・不明(18例) 累積報告数:1,782例(有症者1,072例、うちHUS 38例.死亡4例)
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4類感染症: |
チクングニア熱1例(感染地域:フィリピン) つつが虫病1例(感染地域:秋田県)
デング熱2例
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感染地域:フィリピン1例、ベトナム/カンボジア/タイ1例
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日本紅斑熱2例(感染地域:鹿児島県2例) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ウガンダ) ライム病1例(感染地域:北海道)
レジオネラ症9例(肺炎型9例)
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感染地域:宮城県1例、秋田県1例(温泉)、山梨県1例、愛知県1例、愛媛県1例、熊本県1例(温泉)、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:40代(1例)、60代(4例)、70代(2例)、80代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢21例(腸管アメーバ症20例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:愛知県3例、大阪府3例、埼玉県2例、福島県1例、栃木県1例、千葉県1例、神奈川県1例、静岡県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)5例、タイ1例、東南アジア(国不明)1例 感染経路:性的接触9例(異性間5例、同性間3例、異性間・同性間不明1例)、経口感染6例、不明6例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間2例)
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急性脳炎3例 |
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病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、4歳(1例)、40代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例 |
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孤発性プリオン病古典型4例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症7例 |
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年齢群:30代(1例)、50代(1例)、60代(1例)、70代(4例.うち2例死亡)
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後天性免疫不全症候群20例(AIDS 3例、無症候14例、その他3例) |
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感染地域:国内16例、国内・国外不明4例 感染経路:性的接触18例(異性間4例、同性間11例、異性/同性間3例)、不明2例
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ジアルジア症3例
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感染地域:国内(都道府県不明)2例、ミャンマー1例
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梅毒14例(早期顕症I期2例、早期顕症II期4例、無症候8例) 破傷風2例〔年齢群:60代(2例)〕
風しん66例(検査診断例44例、臨床診断例22例)
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感染地域:東京都15例、兵庫県11例、神奈川県8例、大阪府4例、千葉県3例、愛知県2例、北海道1例、群馬県1例、埼玉県1例、長野県1例、香川県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)16例、タイ1例 年齢群:5~9歳(1例)、10~14歳(2例)、15~19歳(4例)、20~24歳(14例)、25~29歳(11例)、30~34歳(7例)、35~39歳(6例)、40代(19例)、50代(2例) 累積報告数:1,112例(検査診断例815例、臨床診断例297例)
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例8例)、修飾麻しん(検査診断例3例)〕
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感染地域:神奈川県3例、埼玉県2例、東京都2例、広島県1例、国内(都道府県不明)4例 年齢群:1歳(1例)、3歳(1例)、15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(3例)、50代(1例) 累積報告数:222例〔麻しん(検査診断例115例、臨床診断例57例)、修飾麻しん(検査診断例50例)〕 遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):56例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:37例_感染地域:愛知県19例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ1例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:5例_感染地域:福島県4例、台湾1例
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(補)2012年第31週までに診断されたものの報告遅れとして、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎3例〔アデノウイルス1例_年齢群:0歳.病原体不明2例_年齢群:7歳(1例)、10代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(70代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別では沖縄県(15.16)、鹿児島県(0.17)、愛知県(0.09)、長崎県(0.09)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は913例と第28週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では鹿児島県(1.20)、熊本県(0.87)、岩手県(0.62)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第25週以降減少が続いている。都道府県別では山口県(1.61)、宮崎県(1.32)、富山県(1.28)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いている。都道府県別では島根県(6.4)、宮崎県(6.0)、香川県(4.8)が多い。水痘の定点当たり報告数は第29週以降減少が続いている。都道府県別では徳島県(1.05)、高知県(1.00)、和歌山県(0.90)が多い。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では新潟県(9.28)、青森県(7.29)、福井県(5.50)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は第28週以降減少が続いている。都道府県別では岩手県(0.64)、愛媛県(0.30)、宮崎県(0.29)が多い。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では高知県(0.53)、徳島県(0.11)、新潟県(0.08)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では新潟県(6.52)、富山県(6.48)、山形県(5.63)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山形県(1.46)、岩手県(1.28)、宮城県(1.24)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別では群馬県(5.00)、栃木県(4.86)、愛知県(2.92)が多い。
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