発生動向総覧
〈第10週コメント〉 3月13日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 335例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢5例
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:京都府1例、インド1例 S. sonnei (D群)3例_感染地域:福岡県2例、インドネシア1例
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腸管出血性大腸菌感染症14例(有症者10例、うちHUS なし)
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感染地域:国内14例 国内の感染地域:岩手県2例、千葉県2例、東京都2例、新潟県 1例、長野県1例、三重県1例、兵庫県1例、福岡県1例、熊本県1例、不明2例 年齢群:5歳(1例)、10代(2例)、20代(2例)、30代(3例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(1例)、70代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT2(9例)、O26 VT2(1例)、O91 VT1(1例)、O145 VT1(1例)、O157 VT1・VT2(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:126例(有症者83例、うちHUS 6例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:東京都1例、ミャンマー1例) |
4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:青森県_感染源:レバー/猪鍋) チクングニア熱2例(感染地域:インドネシア2例)
デング熱4例(デング熱3例、デング出血熱1例)
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感染地域:タイ2例、インド1例、タイ/インド1例
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レジオネラ症13例(肺炎型12例、ポンティアック型1例)
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感染地域:北海道1例、青森県1例、岩手県1例(温泉)、千葉県1例、長野県1例、三重県1例、岡山県1例、広島県1例、福岡県1例、熊本県1例、宮崎県1例(温泉)、神奈川県/静岡県1例(温泉)、国内(都道府県不明)1例 年齢群:10代(1例)、50代(2例)、60代(3例)、70代(3例)、80代(2例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症11例、腸管外アメーバ症3例) |
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感染地域:東京都3例、千葉県1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)7例、国外(国不明)1例、国内・国外不明1例 感染経路:経口感染4例、性的接触4例(異性間2例、同性間2例)、不明6例
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ウイルス性肝炎1例 |
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B型_感染経路:性的接触(同性間)
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急性脳炎3例 |
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インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:10代 ロタウイルス1例_年齢群:1歳 病原体不明1例_年齢群:1歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例(孤発性プリオン病古典型2例)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:40代(1例)、50代(1例)、60代(1例)、70代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群12例(AIDS 3例、無症候7例、その他2例) |
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感染地域:国内8例、中国1例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触10例(異性間2例、同性間8例)、不明2例
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ジアルジア症1例(感染地域:ネパール) 先天性風しん症候群1例(感染地域:愛知県) 梅毒15例(早期顕症II期7例、無症候8例) 破傷風1例(年齢群:10代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:VanC 2例_菌検出検体:腹水1例、血液1例
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風しん241例(検査診断例175例、臨床診断例66例) |
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感染地域:東京都69例、千葉県21例、兵庫県17例、神奈川県15例、大阪府13例、鹿児島県10例、埼玉県9例、静岡県8例、栃木県3例、熊本県3例、福岡県2例、北海道1例、山形県1例、新潟県1例、愛知県1例、三重県1例、滋賀県1例、京都府1例、岡山県1例、広島県1例、香川県1例、国内(都道府県不明)60例、フィリピン1例 年齢群:2歳(1例)、5~9歳(2例)、10~14歳(1例)、15~19歳(9例)、20~24歳(34例)、25~29歳(37例)、30~34歳(34例)、35~39歳(38例)、40代(63例)、50代(22例) 累積報告数:1,656例(検査診断例1,286例、臨床診断例370例)
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例5例、臨床診断例5例)、修飾麻しん(検査診断例2例)〕
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感染地域:神奈川県4例、埼玉県2例、東京都1例、愛知県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)2例、中国1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、10~14歳(1例)、20~24歳(2例)、25~29歳(3例)、35~39歳(1例)、50代(1例)、60代(1例) 累積報告数:60例〔麻しん(検査診断例19例、臨床診断例28例)、修飾麻しん(検査診断例13例)
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(補)他に腸チフス1例の報告があったが削除予定。また、2013年第9週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例(感染地域:福岡県)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、急性脳炎7例〔インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:10代.ロタウイルス1例_年齢群:1歳.病原体不明5例_年齢群:4歳(1例)、5歳(1例)、20代(2例)、80代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔30代(1例.死亡)、40代(1例)、60代(1例)〕などの報告があった。90代(1例.死亡)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第5週以降減少が続いている。都道府県別では愛知県(27.27)、福井県(21.38)、鹿児島県(21.09)、徳島県(20.97)、広島県(20.66)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,081例と2週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約75%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別では佐賀県(1.13)、宮崎県(1.03)、山形県(0.97)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では石川県(8.21)、鳥取県(5.68)、山形県(5.67)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では福井県(17.50)、大分県(17.06)、熊本県(16.04)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では宮崎県(3.81)、沖縄県(3.56)、大分県(3.44)が多い。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では沖縄県(1.68)、福岡県(1.38)、島根県(0.96)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では富山県(0.41)、鳥取県(0.21)、新潟県(0.20)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では福井県(0.14)、愛媛県(0.08)、新潟県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では長崎県(0.48)、新潟県(0.07)、福岡県(0.07)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では山形県(1.40)、福井県(1.14)、秋田県(0.91)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では埼玉県(1.89)、宮城県(1.58)、青森県(1.17)が多い。
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