発生動向総覧
〈第8週コメント〉 2月26日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核355例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢1例〔菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:千葉県〕
腸管出血性大腸菌感染症6例(有症者6例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内6例 国内の感染地域:福岡県2例、茨城県1例、東京都1例、三重県1例、不明1例 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、10代(2例)、20代(1例)、50代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(4例)、O157 VT2(2例) 累積報告数:54例(有症者38例、うちHUS 3例.死亡なし)
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4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域(感染源):沖縄県1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)
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A型肝炎15例
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感染地域:宮城県3例、大阪府3例、山形県1例、長野県1例、和歌山県1例、山口県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)2例、国内(都道府県不明)/韓国1例
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つつが虫病2例(感染地域:宮崎県1例、鹿児島県1例) デング熱3例(感染地域:インドネシア3例) 日本紅斑熱3例(感染地域:長崎県2例、島根県1例) マラリア2例(熱帯熱2例_感染地域:カメルーン1例、ウガンダ1例)
レジオネラ症21例(肺炎型19例、無症状病原体保有者2例)
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感染地域:愛知県2例、三重県2例、熊本県2例、宮城県1例、秋田県1例、栃木県1例、埼玉県1例、千葉県1例、神奈川県1例、富山県1例、静岡県1例、京都府1例、大阪府1例、宮崎県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:40代(3例)、50代(2例.うち1例死亡)、60代(3例)、70代(5例)、80代(8例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症9例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:北海道1例、茨城県1例、神奈川県1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)2例、ハワイ1例、フィリピン1例、東ティモール/ハイチ1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触2例(異性間2例)、経口感染4例、不明4例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、不明1例
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急性脳炎2例 |
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麻しんウイルス1例_年齢群:30代 病原体不明1例_年齢群:6歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型2例 遺伝性プリオン病ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:70代(1例)、80代(2例)
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後天性免疫不全症候群15例(AIDS 5例、無症候10例) |
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感染地域:国内13例、国外(国不明)1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触14例(異性間1例、同性間13例)、不明1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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年齢群:50代
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侵襲性肺炎球菌感染症20例(菌検出検体:血液14例、血液・髄液4例、髄液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、2歳(1例)、5歳(1例)、30代(1例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(4例)、80代(4例)
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梅毒16例(早期顕症I期3例、早期顕症II期3例、晩期顕症1例、無症候9例) 破傷風1例(年齢群:80代)
風しん12例(検査診断例7例、臨床診断例5例)
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感染地域:東京都2例、福島県1例、茨城県1例、千葉県1例、神奈川県1例、国内(都道府県不明)4例、国内・国外不明2例 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、4歳(1例)、5~9歳(2例)、20~24歳(4例)、25~29歳(1例)、40代(2例) 累積報告数:75例(検査診断例52例、臨床診断例23例)
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麻しん12例〔麻しん(検査診断例8例、臨床診断例2例)、修飾麻しん2例〕
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感染地域:千葉県4例、広島県2例、埼玉県1例、国内(都道府県不明)4例、フィリピン1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、5~9歳(2例)、15~19歳(1例)、25~29歳(4例)、30~34歳(3例) 累積報告数:119例〔麻しん(検査診断例97例、臨床診断例12例)、修飾麻しん10例〕
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(補)2013年第8週から2014年第7週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):北海道1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)〕、エキノコックス症2例〔多包条虫2例_感染地域:北海道1例、国内(都道府県不明)1例〕、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎6例〔インフルエンザウイルスA(H1N1)1例_年齢群:10代.インフルエンザウイルスA型3例_年齢群:1歳(1例)、10代(1例)、20代(1例).アデノウイルス1例_年齢群:3歳.病原体不明1例_年齢群:8歳〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔50代(1例.死亡)、60代(1例)、70代(1例.死亡)〕、侵襲性髄膜炎菌感染症1例(感染地域:大阪府_年齢群:60代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は大分県(49.33)、福井県(43.16)、福岡県(42.91)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は719例と前週と比較して減少した。都道府県別では47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(56例)、1~9歳(254例)、10代(51例)、20代(13例)、30代(14例)、40代(21例)、50代(35例)、60代(58例)、70代(96例)80歳以上(121例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は1,162例と第5週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は島根県(2.26)、宮崎県(1.53)、石川県(1.28)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は山形県(6.60)、新潟県(5.59)、富山県(4.66)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は大分県(16.06)、宮崎県(13.61)、鹿児島県(13.38)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は石川県(3.62)、沖縄県(2.35)、佐賀県(2.09)である。手足口病の定点当たり報告数は第5週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は熊本県(0.98)、宮崎県(0.78)、福岡県(0.32)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.12)、長崎県(0.09)、佐賀県(0.04)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位2位は熊本県(0.14)、佐賀県(0.13)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(1.14)、富山県(1.00)、栃木県(0.86)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では31都道府県から57例報告があり、年齢別では0歳(10例)、1~4歳(40例)、5~9歳(2例)、10代(2例)、50代(1例)、60代(1例)、70歳以上(1例)であった。
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