発生動向総覧
〈第10週コメント〉 3月12日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核367例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例 |
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菌種:S. flexneri (B群)3例_感染地域:愛知県1例、インド1例、ベトナム/カンボジア1例
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腸管出血性大腸菌感染症5例(有症者4例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内5例 国内の感染地域:宮城県1例、長野県1例、兵庫県1例、宮崎県1例、不明1例 年齢群:10代(1例)、20代(1例)、40代(2例)、70代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(1例)、O121 VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:62例(有症者42例、うちHUS 3例.死亡なし)
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腸チフス2例
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感染地域:愛知県1例、インドネシア1例
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4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域(感染源):北海道1例(不明)、茨城県1例(不明)、東京都1例(不明)
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A型肝炎48例
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感染地域:鹿児島県10例、広島県5例、福岡県5例、東京都4例、愛媛県3例、宮崎県3例、宮城県2例、長野県2例、静岡県2例、兵庫県2例、青森県1例、神奈川県1例、愛知県1例、京都府1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)4例、米国1例
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重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:宮崎県 年齢群:60代
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ブルセラ症1例〔感染地域:中国_感染源:飼育家畜(羊等)〕 ボツリヌス症1例(病型不明_感染地域:宮崎県_感染源:不明)
レジオネラ症14例(肺炎型13例、無症状病原体保有者1例)
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感染地域:富山県2例、北海道1例、埼玉県1例、神奈川県1例、長野県1例、岐阜県1例、兵庫県1例、岡山県1例、広島県1例、愛媛県1例、佐賀県1例、長崎県1例、大分県1例 年齢群:60代(5例)、70代(3例.うち1例死亡)、80代(6例.うち2例死亡)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢10例(腸管アメーバ症9例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都3例、大阪府2例、埼玉県1例、国内(都道府県不明)2例、国外(国不明)1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触3例(異性間2例、異性間・同性間不明1例)、経口感染3例、不明4例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触(異性間・同性間不明)1例、不明1例
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急性脳炎8例 |
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インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:60代 インフルエンザウイルスB型2例_年齢群:2歳(1例)、10代(1例) インフルエンザウイルス型不明1例_年齢群:70代 単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:80代 病原体不明3例_年齢群:4歳(1例)、7歳(1例)、10代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型2例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:60代(1例)、70代(1例)、80代(2例)
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後天性免疫不全症候群23例(AIDS 5例、無症候16例、その他2例) |
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感染地域:国内22例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触21例(異性間2例、同性間18例、異性/同性間1例)、不明2例
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ジアルジア症1例(感染地域:石川県)
侵襲性インフルエンザ菌感染症3例(菌検出検体:血液3例) |
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年齢群:4歳(1例)、70代(1例)、90代(1例.死亡)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:国内(都道府県不明) 年齢群:80代(死亡)
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侵襲性肺炎球菌感染症20例(菌検出検体:血液15例、血液・髄液1例、髄液4例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、30代(2例)、40代(1例)、50代(2例.うち1例死亡)、60代(3例.うち1例死亡)、70代(3例.うち1例死亡)、80代(4例)、90代(2例.うち1例死亡)
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梅毒14例(早期顕症I期2例、早期顕症II期4例、晩期顕症1例、無症候7例) 破傷風1例(年齢群:60代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:血液
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風しん6例(検査診断例5例、臨床診断例1例)
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感染地域:東京都2例、岐阜県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:5~9歳(1例)、20~24歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(2例)、50代(1例) 累積報告数:94例(検査診断例65例、臨床診断例29例)
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麻しん23例〔麻しん(検査診断例12例、臨床診断例10例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:静岡県5例、東京都4例、神奈川県3例、千葉県1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)4例、フィリピン3例、インドネシア1例、国内・国外不明1例 年齢群:0歳(3例)、1歳(2例)、2歳(1例)、5~9歳(3例)、20~24歳(1例)、25~29歳(2例)、30~34歳(6例)、35~39歳(3例)、40代(1例)、50代(1例) 累積報告数:172例〔麻しん(検査診断例131例、臨床診断例27例)、修飾麻しん14例〕
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(補)2013年第10週から2014年第9週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):神奈川県1例(不明)、長野県1例(不明)〕、急性脳炎5例〔ノロウイルス1例_年齢群:4歳.インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:30代.インフルエンザウイルスB型3例_年齢群:6歳(1例.死亡)、10代(1例)、60代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は宮城県(38.99)、福井県(38.94)、岩手県(37.86)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は615例と前週と比較して減少した。都道府県別では47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(36例)、1~9歳(220例)、10代(45例)、20代(7例)、30代(17例)、40代(19例)、50代(26例)、60代(54例)、70代(91例)、80歳以上(100例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は874例と第5週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は島根県(3.00)、石川県(1.17)、鹿児島県(1.13)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山形県(7.07)、新潟県(5.44)、富山県(4.83)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は大分県(15.97)、宮崎県(14.53)、山形県(14.20)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は石川県(4.00)、福井県(2.77)、沖縄県(2.50)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(0.78)、熊本県(0.60)、福岡県(0.44)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.12)、長崎県(0.07)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は大分県(0.17)、滋賀県(0.16)、徳島県(0.13)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は富山県(1.60)、青森県(1.17)、福島県(1.14)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では31都道府県から80例報告があり、年齢別では0歳(13例)、1~4歳(51例)、5~9歳(11例)、10代(1例)、40代(1例)、50代(1例)、70歳以上(2例)であった。
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