発生動向総覧
〈第14週コメント〉 4月9日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核412例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例
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菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:インド S. sonnei (D群)2例_感染地域:カンボジア1例、バングラデシュ1例
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腸管出血性大腸菌感染症25例(有症者19例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内25例 国内の感染地域:福島県7例*、新潟県4例*、山形県3例*、岐阜県3例、北海道2例、宮城県1例、茨城県1例、群馬県1例、東京都1例、京都府1例、宮崎県1例 * 馬刺しを原因食品とした食中毒患者(O157 VT1・VT2)を含む 年齢群:4歳(1例)、6歳(1例)、10代(7例)、20代(5例)、40代(2例)、50代(3例)、60代(5例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(18例)、O26 VT1(3例)、O157 VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:121例(有症者86例、うちHUS 4例.死亡なし)
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パラチフス1例(感染地域:インド) |
4類感染症: |
A型肝炎12例
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感染地域:千葉県2例、兵庫県2例、京都府1例、大阪府1例、鳥取県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)3例、フィリピン1例
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チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア)
デング熱4例
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感染地域:インド1例、インドネシア1例、フィリピン1例、マレーシア1例
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日本紅斑熱1例(感染地域:三重県) マラリア1例(卵形_感染地域:ザンビア)
レジオネラ症11例(肺炎型11例)
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感染地域:東京都2例、長崎県2例、山形県1例、埼玉県1例、長野県1例、静岡県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:60代(3例)、70代(4例)、80代(2例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症12例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:北海道1例、宮城県1例、東京都1例、岡山県1例、広島県1例、徳島県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)5例、タイ1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触3例(異性間2例、同性間1例)、経口感染3例、不明8例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、不明1例
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型4例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:70代(1例.死亡)、80代(1例)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 4例、無症候12例) |
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感染地域:国内13例、中国1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触16例(異性間4例、同性間12例)
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ジアルジア症1例(感染地域:インド)
侵襲性インフルエンザ菌感染症3例(菌検出検体:血液3例) |
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年齢群:5歳(1例)、70代(2例)
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侵襲性肺炎球菌感染症21例(菌検出検体:血液19例、血液・髄液1例、髄液1例) |
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年齢群:1歳(2例)、2歳(1例)、30代(1例)、50代(3例)、60代(7例)、70代(1例)、80代(5例)、90代(1例)
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梅毒12例(早期顕症I期2例、早期顕症II期6例、無症候4例)
破傷風2例
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年齢群:70代(1例)、90代(1例)
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風しん4例(検査診断例3例、臨床診断例1例)
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感染地域:東京都4例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、25~29歳(1例)30~34歳(1例) 累積報告数:140例(検査診断例94例、臨床診断例46例)
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麻しん16例〔麻しん(検査診断例13例、臨床診断例2例)、修飾麻しん1例〕
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感染地域:和歌山県4例、北海道2例、東京都1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)3例、愛知県/フィリピン1例、フィリピン3例、中国1例 年齢群:0歳(1例)、4歳(2例)、5~9歳(2例)、15~19歳(3例)、20~24歳(2例)、25~29歳(2例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(1例) 累積報告数:253例〔麻しん(検査診断例193例、臨床診断例32例)、修飾麻しん28例〕
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(補)2013年第14週から2014年第13週までに診断されたものの報告遅れとして、腸チフス1例(感染地域:国内・国外不明)、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):東京都1例(鳥の生レバー)、福岡県1例(鳥の生レバー)〕、重症熱性血小板減少症候群1例(感染地域:長崎県_年齢群:70代.死亡)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、急性脳炎3例〔アデノウイルス1例_年齢群:4歳.病原体不明2例_年齢群:3歳(1例)、10代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔80代(2例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:血液)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第10週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は青森県(12.28)、岩手県(12.27)、福井県(12.16)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は321例と前週と比較して減少した。45都道府県から報告があり、年齢別では0歳(17例)、1~9歳(119例)、10代(15例)、20代(2例)、30代(13例)、40代(6例)、50代(14例)、60代(17例)、70代(40例)、80歳以上(78例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は502例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は島根県(1.43)、鹿児島県(0.91)、石川県(0.83)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第10週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は山形県(3.47)、新潟県(3.21)、富山県(2.83)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は大分県(11.19)、宮崎県(11.11)、愛媛県(10.92)である。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(3.00)、福井県(2.45)、石川県(2.14)である。手足口病の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(1.68)、宮崎県(1.39)、大分県(0.53)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は長崎県(0.09)、沖縄県(0.06)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.38)、山口県(0.23)、滋賀県(0.16)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は富山県(1.20)、青森県(1.17)、高知県(0.88)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は2週連続で減少した。31都道府県から123例報告があり、年齢別では0歳(23例)、1~4歳(85例)、5~9歳(12例)、10代(3例)であった。
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