発生動向総覧
〈第23週コメント〉 6月11日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核467例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症43例(有症者29例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内43例 国内の感染地域:京都府4例、佐賀県4例、埼玉県3例、東京都3例、大阪府3例、岩手県2例、群馬県2例、新潟県2例、富山県2例、福井県2例、兵庫県2例、栃木県1例、神奈川県1例、岐阜県1例、静岡県1例、愛知県1例、奈良県1例、愛媛県1例、長崎県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例、不明4例 年齢群:0歳(1例)、3歳(2例)、4歳(1例)、5歳(3例)、7歳(1例)、8歳(1例)、10代(6例)、20代(8例)、30代(8例)、40代(5例)、50代(2例)、60代(5例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(13例)、O26 VT1(8例)、O157 VT2(8例)、O103 VT1(4例)、O121 VT2(2例)、O6 VT1(1例)、O26 VT不明(1例)、O55 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:485例(有症者339例、うちHUS 16例.死亡1例)
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4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域(感染源):大分県1例(生鹿肉)、国内(都道府県不明)2例(不明2例)
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A型肝炎4例
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感染地域:埼玉県1例、大分県1例、国内(都道府県不明)2例
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重症熱性血小板減少症候群2例
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感染地域:愛媛県1例、大分県1例 年齢群:70代(1例)、80代(1例.死亡)
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チクングニア熱1例(感染地域:ミャンマー) つつが虫病7例(感染地域:秋田県4例、青森県2例、福島県1例) デング熱1例(感染地域:ミャンマー) 日本紅斑熱4例(感染地域:和歌山県2例、三重県1例、高知県1例)
レジオネラ症24例(肺炎型21例、ポンティアック型3例)
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感染地域:東京都3例、大阪府3例、千葉県2例、新潟県2例、青森県1例、栃木県1例、福井県1例、三重県1例、広島県1例、愛媛県1例、福岡県1例、沖縄県1例、国内(都道府県不明)6例 年齢群:40代(2例)、50代(5例)、60代(7例)、70代(3例)、80代(7例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢14例(腸管アメーバ症13例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:岩手県1例、宮城県1例、千葉県1例、三重県1例、兵庫県1例、高知県1例、国内(都道府県不明)4例、インド1例、タイ1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触3例(異性間1例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、経口感染3例、不明8例
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ウイルス性肝炎4例 |
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B型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、不明1例 C型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、針治療1例
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急性脳炎3例 |
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インフルエンザウイルスA型1例_年齢群:70代 病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、20代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病4例(孤発性プリオン病古典型4例) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔年齢群:50代(1例.死亡)、80代(1例)〕
後天性免疫不全症候群19例(AIDS 2例、無症候15例、その他2例) |
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感染地域:国内16例、国内(都道府県不明)/米国1例、オーストラリア1例、フィリピン1例 感染経路:性的接触18例(異性間7例、同性間11例)、性的接触(異性/同性間)/静注薬物1例
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ジアルジア症2例 |
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感染地域:岐阜県1例、大阪府1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:70代(1例)、90代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:愛媛県 年齢群:70代
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侵襲性肺炎球菌感染症28例(菌検出検体:血液23例、血液・髄液4例、髄液1例)
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年齢群:0歳(3例)、1歳(4例)、2歳(2例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(5例)、70代(5例)、80代(4例.うち1例死亡)、90代(3例)
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梅毒32例(早期顕症I期3例、早期顕症II期18例、晩期顕症2例、無症候9例) 破傷風3例〔年齢群:60代(1例)、70代(1例)、80代(1例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例
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遺伝子型:VanC 1例_菌検出検体:血液 遺伝子型:不明1例_菌検出検体:血液
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風しん2例(検査診断例2例)
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感染地域:秋田県1例、神奈川県1例 年齢群:2歳(1例)、35~39歳(1例) 累積報告数:210例(検査診断例136例、臨床診断例74例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例3例)〕
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感染地域:千葉県2例、東京都2例、神奈川県2例 年齢群:1歳(1例)、15~19歳(3例)、30~34歳(1例)、70代(1例) 累積報告数:368例〔麻しん(検査診断例274例、臨床診断例51例)、修飾麻しん43例〕
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(補)2013年第23週から2014年第22週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎2例〔感染地域(感染源):東京都1例(生豚肉/猪肉)、国内(都道府県不明)1例(不明)〕、重症熱性血小板減少症候群1例(感染地域:高知県_年齢群:70代)、日本紅斑熱1例(感染地域:和歌山県)、急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:10代)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例〔2歳(1例)、70代(2例)、80代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(5.29)、山形県(0.75)、鹿児島県(0.72)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は14例と前週と比較して減少し、12府県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は252例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約77%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第20週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は福井県(2.77)、富山県(1.97)、鹿児島県(1.82)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は島根県(4.96)、福岡県(4.39)、山形県(4.37)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は愛媛県(14.46)、福井県(12.45)、大分県(10.81)である。水痘の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は岩手県(2.93)、長野県(2.49)、新潟県(2.36)である。手足口病の定点当たり報告数は第20週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は大分県(4.00)、宮崎県(3.17)、鹿児島県(2.27)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は長崎県(0.20)、徳島県(0.13)、大分県(0.11)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は熊本県(3.28)、山口県(2.26)、大分県(1.78)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は長野県(0.82)、富山県(0.80)、高知県(0.75)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は3週連続で減少した。36道府県から148例報告があり、年齢別では0歳(17例)、1~4歳(110例)、5~9歳(19例)、10代(2例)であった。
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