発生動向総覧
〈第26週コメント〉 7月2日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核429例 |
3類感染症: |
コレラ2例(感染地域:インド1例、バングラデシュ1例)
細菌性赤痢1例 |
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菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:フィリピン
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腸管出血性大腸菌感染症154例(有症者118例、うちHUS 3例) |
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感染地域:国内149例、韓国2例、ベトナム1例、国内・国外不明2例 国内の多い感染地域:埼玉県24例、神奈川県10例、東京都9例、千葉県6例*、宮城県5例、石川県5例、福島県4例、群馬県4例、愛知県4例、兵庫県4例、北海道3例、岩手県3例、茨城県3例、新潟県3例、岐阜県3例、三重県3例、京都府3例 * 介護施設における集団感染を含む(O157 VT1・VT2) 年齢群:2歳(4例)、3歳(1例)、4歳(7例)、5歳(5例)、6歳(3例)、7歳(2例)、9歳(3例)、10代(21例)、20代(23例)、30代(7例)、40代(18例)、50代(17例)、60代(18例)、70代(14例)、80代(10例)、90代以上(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(78例)、O26 VT1(15例)、O157 VT1(10例)、O157 VT2(10例)、O103 VT1(9例)、O157 VT不明(8例)、O121 VT2(6例)、O111 VT1(2例)、O145 VT2(2例)、O6 VT2(1例)、O26 VT1・VT2(1例)、O26 VT不明(1例)、O55 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O168 VT2(1例)、O169 VT不明(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:862例(有症者623例、うちHUS 25例.死亡1例)
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パラチフス1例(感染地域:カンボジア) |
4類感染症: |
E型肝炎1例(感染地域:愛媛県_感染源:不明) A型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕 エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道) 回帰熱1例(感染地域:北海道)
重症熱性血小板減少症候群2例
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感染地域:徳島県1例、宮崎県1例 年齢群:60代(2例)
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チクングニア熱1例(感染地域:ドミニカ共和国) つつが虫病3例(感染地域:青森県1例、秋田県1例、長野県1例) デング熱2例(感染地域:インドネシア1例、マレーシア1例) 日本紅斑熱5例(感染地域:徳島県2例、和歌山県1例、香川県1例、熊本県1例) ライム病1例(感染地域:北海道)
レジオネラ症26例(肺炎型26例)
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感染地域:神奈川県3例、宮城県2例、千葉県2例、東京都2例、長野県2例、広島県2例、北海道1例、茨城県1例、富山県1例、福井県1例、静岡県1例、三重県1例、滋賀県1例、岡山県1例、国内(都道府県不明)5例 年齢群:40代(3例)、50代(5例)、60代(5例)、70代(6例)、80代(5例)、90代(2例) 累積報告数:499例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢16例(腸管アメーバ症15例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:岩手県1例、福島県1例、東京都1例、愛知県1例、京都府1例、大阪府1例、香川県1例、国内(都道府県不明)7例、タイ1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触4例(異性間1例、同性間3例)、経口感染3例、不明9例
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ウイルス性肝炎7例 |
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B型6例_感染経路:性的接触3例(異性間3例)、針等の鋭利なものの刺入1例、不明2例 C型1例_感染経路:性的接触(異性間・同性間不明)
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急性脳炎6例 |
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病原体不明6例_年齢群:1歳(4例)、4歳(1例)、40代(1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型1例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:50代(1例)、60代(1例)、90代(2例)
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後天性免疫不全症候群32例(AIDS 10例、無症候19例、その他3例) |
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感染地域:国内29例、台湾1例、国内・国外不明2例 感染経路:性的接触28例(異性間6例、同性間21例、異性/同性間1例)、静注薬物使用1例、不明3例
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ジアルジア症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕
侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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年齢群:30代
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侵襲性肺炎球菌感染症22例〔菌検出検体:血液14例、血液・髄液6例、髄液1例、その他(関節液)1例〕 |
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年齢群:1歳(3例)、20代(1例)、50代(2例)、60代(6例)、70代(6例)、80代(3例)、90代(1例)
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梅毒26例(早期顕症I期7例、早期顕症II期7例、晩期顕症1例、無症候11例) 破傷風2例〔年齢群:60代(1例)、70代(1例)〕
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例
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遺伝子型:VanB 2例_菌検出検体:尿2例
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風しん4例(検査診断例2例、臨床診断例2例)
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感染地域:千葉県1例、長野県1例、国内(都道府県不明)1例、東京都/国外(国不明)1例 年齢群:20~24歳(1例)、25~29歳(2例)、40代(1例) 累積報告数:228例(検査診断例144例、臨床診断例84例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例4例、臨床診断例2例)〕
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感染地域:東京都2例、神奈川県2例、愛知県1例、インドネシア1例 年齢群:0歳(1例)、5~9歳(2例)、20~24歳(1例)、35~39歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:397例〔麻しん(検査診断例296例、臨床診断例51例)、修飾麻しん50例〕
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(補)2013年第26週から2014年第25週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:福島県_感染源:不明)、重症熱性血小板減少症候群1例(感染地域:高知県_年齢群:60代)、デング熱1例(感染地域:ツバル)、日本紅斑熱3例(感染地域:三重県1例、熊本県1例、宮崎県1例)、急性脳炎7例〔インフルエンザウイルス疑い1例_年齢群:10代(死亡).単純ヘルペスウイルス1例_年齢群:30代.ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢群:0歳.ヒトヘルペスウイルス7型1例_年齢群:2歳.病原体不明3例_年齢群:3歳(1例)、8歳(1例)、30代(1例)〕、クリプトスポリジウム症1例(感染地域:長野県)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症5例〔6歳(1例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:尿カテーテル)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第17週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は沖縄県(3.33)、鹿児島県(0.48)、岩手県(0.19)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は7例と前週と比較して減少し、5都県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は247例と減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約79%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は山形県(1.83)、富山県(1.69)、北海道(1.66)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は福岡県(4.18)、新潟県(3.97)、山形県(3.93)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第22週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は大分県(8.86)、愛媛県(8.84)、宮崎県(8.00)である。水痘の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は福井県(1.86)、長野県(1.83)、新潟県(1.67)である。手足口病の定点当たり報告数は第20週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は宮崎県(4.94)、大分県(4.06)、福岡県(2.29)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.12)、福井県(0.09)、福岡県(0.08)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は鳥取県(6.42)、宮崎県(4.47)、山口県(4.25)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は富山県(1.20)、青森県(1.17)、福島県(1.14)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は第21週以降減少が続いている。26都道府県から54例報告があり、年齢別では0歳(11例)、1~4歳(31例)、5~9歳(12例)であった。
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