発生動向総覧
〈第31週コメント〉 8月6日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核409例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢4例 |
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菌種:S. sonnei (D群)4例_感染地域:インド2例、タイ1例、カンボジア/韓国1例
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腸管出血性大腸菌感染症203例(有症者154例、うちHUS 7例) |
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感染地域:国内201例、韓国1例、国内・国外不明1例 国内の多い感染地域:埼玉県31例*、東京都16例、岩手県15例**、福井県10例***、神奈川県9例、静岡県9例#、兵庫県8例、三重県7例、福岡県7例、栃木県5例、千葉県5例、岐阜県5例## * 保育所における給食を原因とした食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2) ** 保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) *** 飲食店における食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2) # 冷やしキュウリを原因とした食中毒患者を含む(O157 VT1・VT2) ## 飲食店における食中毒患者を含む(O157 VT不明) 年齢群:0歳(3例)、1歳(12例)、2歳(19例)、3歳(10例)、4歳(7例)、5歳(11例)、6歳(7例)、7歳(2例)、8歳(3例)、9歳(7例)、10代(27例)、20代(30例)、30代(17例)、40代(12例)、50代(9例)、60代(14例)、70代(9例)、80代(3例)、90代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(85例)、O157 VT2( 39例)、O26 VT1(33例)、O157 VT不明(12例)、O103 VT1(4例)、O26 VT1・VT2(3例)、O121 VT2(3例)、O26 VT不明(2例)、O111 VT1・VT2(1例)、O119 VT2(1例)、O145 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(17例) 累積報告数:1,789例(有症者1,243例、うちHUS 51例.死亡2例)
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4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域(感染源):福島県1例(馬刺し)、福岡県1例(レバー)、国内(都道府県不明)1例(不明)
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A型肝炎3例(感染地域:北海道1例、大阪府1例、パキスタン1例) オウム病1例(感染地域:千葉県_感染源:不明)
重症熱性血小板減少症候群2例
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感染地域:愛媛県1例、高知県1例 年齢群:50代(1例.死亡)、80代(1例)
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デング熱3例(感染地域:インドネシア2例、バングラデシュ1例)
日本紅斑熱6例
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感染地域:神奈川県1例、三重県1例、兵庫県1例、高知県1例、福岡県1例、長崎県1例
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ブルセラ症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕
レジオネラ症21例(肺炎型20例、ポンティアック型1例)
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感染地域:宮城県2例、福井県2例、福島県1例、千葉県1例、神奈川県1例、新潟県1例、富山県1例、山梨県1例、長野県1例、静岡県1例、三重県1例、滋賀県1例、大阪府1例、兵庫県1例、奈良県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例、中国1例 年齢群:20代(1例)、50代(3例)、60代(6例)、70代(5例)、80代(5例.うち1例死亡)、90代(1例) 累積報告数:668例
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レプトスピラ症2例
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感染地域:沖縄県2例 感染源:沢の水1例、川でのレジャー1例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢22例(腸管アメーバ症19例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:東京都4例、大阪府2例、宮城県1例、山形県1例、福島県1例、千葉県1例、神奈川県1例、長野県1例、岐阜県1例、京都府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)4例、米国(グアム)2例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触4例(異性間4例)、経口感染7例、不明11例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型1例_感染経路:性的接触(異性間・同性間不明) C型1例_感染経路:性的接触(同性間)
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急性脳炎3例 |
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病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型1例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症4例 |
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年齢群:30代(1例)、50代(1例)、70代(1例.死亡)、80代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群7例(AIDS 1例、無症候5例、その他1例) |
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感染地域:国内7例 感染経路:性的接触6例(同性間6例)、不明1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症3例(菌検出検体:血液3例) |
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年齢群:1歳(1例)、60代(1例)、80代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:東京都 年齢群:0歳
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侵襲性肺炎球菌感染症14例(菌検出検体:血液12例、血液・髄液1例、髄液1例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、40代(1例)、60代(4例)、70代(4例)、80代(2例)、90代(1例.死亡)
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梅毒23例(早期顕症I期3例、早期顕症II期7例、晩期顕症1例、先天梅毒1例、無症候11例) 破傷風1例(年齢群:80代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:胸水
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風しん6例(検査診断例3例、臨床診断例3例)
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感染地域:東京都3例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、3歳(1例)、25~29歳(1例)、50代(1例) 累積報告数:260例(検査診断例162例、臨床診断例98例)
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麻しん5例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例2例)〕
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感染地域:埼玉県1例、神奈川県1例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)、5~9歳(1例)、20~24歳(2例) 累積報告数:423例〔麻しん(検査診断例312例、臨床診断例58例)、修飾麻しん53例〕
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(補)2013年第31週から2014年第30週までに診断されたものの報告遅れとして、エキノコックス症2例(多包条虫2例_感染地域:北海道2例)、重症熱性血小板減少症候群1例(感染地域:高知県_年齢群:60代)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ギニア/シンガポール)、急性脳炎5例〔病原体不明5例_年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、4歳(1例)、10代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(1.19)、山口県(0.13)、福岡県(0.08)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は4例と前週と比較して減少し、4県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は446例と増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.19)、北海道(1.13)、静岡県(1.04)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は第23週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は島根県(1.83)、新潟県(1.79)、福岡県(1.73)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は大分県(7.06)、島根県(5.78)、鹿児島県(5.75)である。水痘の定点当たり報告数は第24週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は福井県(2.14)、宮崎県(1.28)、大分県(1.03)である。手足口病の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別の上位3位は福岡県(4.12)、石川県(4.10)、大分県(3.67)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は鳥取県(0.37)、沖縄県(0.29)、広島県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は長野県(8.87)、山形県(8.47)、新潟県(7.92)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は富山県(1.40)、青森県(1.17)、石川県(0.60)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は第21週以降減少が続いている。5都県から5例報告があり、年齢別では0歳(2例)、1~4歳(3例)であった。
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