発生動向総覧
〈第47週コメント〉 11月26日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核298例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例 |
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菌種:S. sonnei (D群)3例_感染地域:国内(都道府県不明)2例、モロッコ1例
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腸管出血性大腸菌感染症41例(有症者21例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内39例、ボリビア1例、国内・国外不明1例 国内の感染地域:長崎県12例、東京都5例、愛知県2例、山口県2例*、福岡県2例、宮城県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、長野県1例、三重県1例、滋賀県1例、大阪府1例、兵庫県1例、愛媛県1例、不明7例 * 第46週に報告された保育所における集団感染例を含む(O26 VT1) 年齢群:1歳(3例)、2歳(1例)、3歳(5例)、4歳(1例)、7歳(2例)、9歳(2例)、10代(2例)、20代(6例)、30代(8例)、40代(3例)、50代(4例)、60代(2例)、70代(2例) 血清型・毒素型:O111 VT1(9例)、O26 VT1(7例)、O157 VT1・ VT2(6例)、O157 VT2(4例)、O103 VT1(3例)、O91 VT1(2例)、O157 VT不明(2例)、O111 VT不明(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、O165 VT不明(1例)、その他・不明(4例) 累積報告数:3,942例(有症者2,724例、うちHUS 95例.死亡2例)
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4類感染症: |
A型肝炎1例(感染地域:青森県)
つつが虫病21例
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感染地域:福島県2例、千葉県2例、富山県2例、高知県2例、佐賀県2例、長崎県2例、宮崎県2例、栃木県1例、群馬県1例、神奈川県1例、石川県1例、岐阜県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)1例
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日本紅斑熱4例
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感染地域:熊本県2例、栃木県1例、佐賀県1例
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マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ガーナ)
レジオネラ症14例(肺炎型13例、ポンティアック型1例)
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感染地域:埼玉県2例、神奈川県2例、茨城県1例、東京都1例、富山県1例、山梨県1例、岐阜県1例、大阪府1例、愛媛県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:50代(2例)、60代(3例)、70代(3例)、80代(6例) 累積報告数:1,092例
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5類感染症: |
アメーバ赤痢19例(腸管アメーバ症13例、腸管外アメーバ症6例) |
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感染地域:神奈川県2例、福岡県2例、福島県1例、群馬県1例、東京都1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)6例、ベトナム2例、チリ1例、マレーシア1例 感染経路:性的接触4例(異性間2例、同性間1例、異性間・同性間不明1例)、性的接触(同性間)/経口感染1例、経口感染4例、不明10例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型1例_感染経路:不明 サイトメガロウイルス1例_感染経路:不明
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症10例 |
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菌検出検体:喀痰4例、尿3例、血液2例、膿1例 菌種:E. cloacae 4例、C. freundii 2例、K. pneumoniae 2例、その他・不明2例 感染経路:医療器具関連3例、以前からの保菌2例、手術部位1例、不明4例
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急性脳炎2例 |
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カンピロバクター1例_年齢群:10代 病原体不明1例_年齢群:4歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症7例 |
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年齢群:50代(1例)、60代(2例.うち1例死亡)、70代(2例)、80代(2例)
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後天性免疫不全症候群22例(AIDS 4例、無症候15例、その他3例) |
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感染地域:国内16例、国外(国不明)1例、国内・国外不明5例 感染経路:性的接触15例(異性間5例、同性間10例)、不明7例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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年齢群:80代
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液) |
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感染地域:北海道 年齢群:60代
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侵襲性肺炎球菌感染症22例(菌検出検体:血液18例、血液/髄液4例)
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年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、30代(2例)、40代(2例)、50代(4例)、60代(3例)、70代(3例)、80代(4例)、90代(2例)
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水痘(入院例に限る)3例(検査診断例1例、臨床診断例2例)
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年齢群:30代(1例)、50代(1例)、70代(1例)
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梅毒17例(早期顕症I期10例、早期顕症II期5例、無症候2例)
風しん2例(臨床診断例2例)
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感染地域:国内(都道府県不明)2例 年齢群:0歳(1例)、4歳(1例) 累積報告数:312例(検査診断例197例、臨床診断例115例)
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麻しん2例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例1例)〕
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感染地域:滋賀県1例、ベトナム1例 年齢群:10~14歳(1例)、50代(1例) 累積報告数:458例〔麻しん(検査診断例350例、臨床診断例38例)、修飾麻しん70例〕
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(補)2013年第47週から2014年第46週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:長崎県_感染源:不明)、エキノコックス症1例(多包条虫_感染地域:北海道)、デング熱1例(感染地域:インド)、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県2例)、ライム病1例(感染地域:北海道)、レプトスピラ症1例(感染地域:沖縄県_感染源:川)、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症8例(感染経路:以前からの保菌4例、医療器具関連2例、手術部位1例、その他1例)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例(70代.死亡)、水痘(入院例に限る)2例〔40代(1例)、70代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:不明2例_菌検出検体:腹水1例、尿1例)、薬剤耐性アシネトバクター感染症1例(菌検出検体:血液_感染経路:不明)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です(増減の目安は小数点第3位以下を含む)。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は岩手県(6.20)、福島県(2.76)、神奈川県(1.96)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は36例と前週と比較して増加し、19都道県から報告があった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は5,151例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約67%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は北海道(2.19)、富山県(1.52)、三重県(1.31)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は北海道(4.45)、岩手県(4.18)、福岡県(4.08)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は大分県(19.58)、香川県(15.10)、福岡県(14.28)である。水痘の定点当たり報告数は第39週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は山形県(2.57)、長野県(2.11)、新潟県(2.03)である。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は愛媛県(3.32)、沖縄県(3.32)、山形県(2.77)、佐賀県(2.57)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.12)、山形県(0.07)、千葉県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第36週以降減少が続いているが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は新潟県(0.64)、大分県(0.36)、宮崎県(0.25)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は富山県(1.80)、石川県(1.60)、栃木県(1.14)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は増加した。5道県から8例報告があり、年齢別では0歳(1例)、1~4歳(5例)、5~9歳(1例)、10代(1例)であった。
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