(このページでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連の記事を、掲載日が新しい順に表示しています)
注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。
◆直近の新型コロナウイルス感染症の状況(2021年4月22日現在)
2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認され、2020年1月30日、世界保健機関(WHO)により「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言され、3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあると表明された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2021年4月22日15時現在、感染者数(死亡者数)は、世界で143,526,752例(3,056,067例)、194カ国・地域(集計方法変更:海外領土を本国分に計上)に広がった(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18206.html)。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を引き起こす新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は, 飛沫感染, 接触感染, 特殊な状況下での空気感染を起こす1)。患者が使用したリネン類等は, その回収やクリーニングをする際の感染リスクが不明であり, 宿泊療養施設や病院では, 一様に破棄されていることが少なくない。そこで, これら施設において, 患者使用後のリネン類等を扱う際の感染の可能性と, 様々な洗濯方法における感染性のあるウイルス残留に対する効果を調べた。
掲載日:2021年4月28日
第32回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年4月27日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第32回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
全国の新規感染者数は、報告日ベースでは、先週今週比は低下の動きが見られるものの、増加が続いており、直近の1週間では10万人あたり27人となっている。関西圏、首都圏、中京圏のほか多くの自治体で感染者の増加が見られている。新規感染者数の増加に伴い、重症者数も急速に増加しており、死亡者も増加に転じている。今後、高齢者層への感染の波及が進むと、重症者数がさらに増加する可能性が高い。
影響が懸念される変異株(VOC)の割合が、関西(大阪、京都、兵庫)では、8割程度の高い水準が継続しており、従来株から置き換わったと推定される。東京でも4割程度、愛知で6割程度など他の地域でも割合が上昇傾向にあり、今後、全国的に置き換わっていくことが予想される。現段階では、15歳未満で明らかな感染拡大の傾向は見られておらず、今般の拡大に際しても、小児の症例数が顕著に多いとは認められない。
大阪では、40代以上の重症化率が高くなっているとの指摘もあるが、変異株割合の上昇や軽症者が診断されなくなっているのではないかという可能性があり、引き続き注視が必要である。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染経路は飛沫感染が中心だが, 接触感染や特殊な環境下での空気感染の可能性が示唆されている1,2)。国内で医療機関における感染対策は改善してきているが, アウトブレイク発生医療施設において, 施設管理に関わる清掃員や医療従事者の直接的, または間接的な接触感染が疑われる感染事例が確認された。本報告では, その原因を探ることにした。
2021年4月26日
国立感染症研究所
本調査は, 厚生労働省健康局結核感染症課名にて協力依頼として発出された, 感染症法第15条第2項の規定に基づいた積極的疫学調査(健感発0315第3号, 令和3年3月15日, https://www.mhlw.go.jp/content/000753875.pdf)に基づいて集約された, 医療機関から寄せられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規変異株患者の疫学情報・臨床情報に関する, 第1回目の暫定的なまとめである。2021年4月15日時点の状況を報告する。
掲載日:2021年4月21日
第31回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年4月20日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第31回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。
全国の新規感染者数は、報告日ベースでは、3月上旬以降増加が続いており、直近の1週間では10万人あたり23人となっている。関西圏、首都圏、中京圏のほか多くの自治体で感染者の増加が見られており、増加率も高い水準が続いている。新規感染者数の増加に伴い、3月下旬以降重症者数も急速に増加している。
影響が懸念されるN501Yの変異のある変異株(VOC)の感染者の増加傾向が継続。スクリーニング検査による変異株(VOC)の割合(機械的な試算)は、大阪、兵庫で約8割、東京でも約3割に上昇しており、急速に従来株からの置き換わりが進みつつある。また、現段階では、15歳未満で明らかな感染拡大の傾向は見られない。
(IASR Vol. 42 p84-86: 2021年4月号)
富山県では2020年3月30日~5月18日の期間に, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)227例が報告された。当所では, そのうち193例について遺伝子検査を実施し, 再検査分を含め406検体(鼻腔ぬぐい液:405検体, 喀痰:1検体)で陽性と判定した。また, ゲノム確定できた145検体については国立感染症研究所病原体ゲノム解析研究センターとの共同研究で塩基変異を基にしたゲノムネットワーク解析を行い, 遺伝子配列からみた富山県内の同時期の感染拡大状況について報告している1)。ただ, 遺伝子検査で陽性であっても, 検体中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染性の有無は判断できない。そこで, 当所の遺伝子検査で陽性となった検体を用いて, 培養細胞におけるウイルス分離検査を行い, 分離培養成績と陽性確定からの検体採取日数およびリアルタイムPCR法におけるCt値との相関について解析を行い, 感染性の有無について評価した。
(IASR Vol. 42 p82-84: 2021年4月号)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は3密(密閉, 密集, 密接)条件により, 感染伝播が助長され, 特定の感染者との接触が確認できない場合でも, 行動歴の中で3密のいずれか, または複数の条件に該当するような状況下にあった場合にはそこで感染を受けた可能性がある。曝露状況(時, 人, 場所)の情報に基づき, さらなる感染者が想定される際には, 早期探知をすることで感染伝播を抑制することが期待される。
続きを読む: 新型コロナウイルス感染症症例(2020年2月17日~5月31日報告)における感染経路判明の有無とその後の感染伝播に関する考察
注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。
◆直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況(2021年4月9日現在)
新型コロナウイルス感染症:
2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認され、2020年1月30日、世界保健機関(WHO)により「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言され、3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあると表明された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2021年4月9日15時現在、感染者数(死亡者数)は、世界で133,810,599例(2,901,126例)、194カ国・地域(集計方法変更:海外領土を本国分に計上)に広がった(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17971.html)。
続きを読む: IDWR 2021年第13号<注目すべき感染症> 直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況