COIVD-19は、2023年5月8日に感染症法上の位置付けが5類感染症へ変更されましたが、2024年9月においても免疫不全者におけるCOVID-19の臨床対応においては大きな困難を伴い、何らかの「指針」が強く求められている状況です。しかし、参考となる研究的事実が限られているため、未だに関連学会等から免疫不全者のCOVID-19に特化した指針やガイドラインは発表されていません。そこで、AMED 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業の研究班(長期ウイルス排出COVID-19患者の臨床的・ウイルス学的・免疫学的特徴解明と臨床対応指針案の作成、研究代表者 鈴木忠樹)では、研究で得られた知見とともに2024年5月までのエビデンスを整理し、研究班には所属していない外部専門家の査読を経て「免疫不全者におけるCOVID-19の臨床対応指針案」として取りまとめました。
この文書が、各医療機関で奮闘されている先生方の役に立つ情報となることを願っています。また、この文書の公開により、免疫不全者のCOVID-19に関する課題が関係者に広く認知され、関連する学会等において免疫不全者におけるCOVID-19の臨床対応について建設的な議論が進むことを期待しております。
詳細は添付のPDFファイルを御覧ください。
研究代表者 鈴木忠樹(国立感染症研究所 感染病理部)
令和6年9月20日