真菌症は病原真菌が引き起こす感染症の総称で, 病変の局在によって, 表皮・粘膜面に病変が限局する表在性真菌症と, 1つまたは複数の臓器病変, あるいは, 播種性病変を形成する深在性真菌症の2つに大別される。前者には口腔カンジダ症, カンジダ腟炎, カンジダ皮膚炎などが含まれ, 罹患者数は多いが一般的に重症度は低い。一方で後者は主として免疫不全患者に生じ, 頻度は低いものの, 重篤な病態を引き起こすことが多い。他にも真菌が原因となる病態としては, アスペルギルス属等によるアレルギー性疾患(気管支喘息・副鼻腔炎)や, アフラトキシン等のマイコトキシンによる中毒が挙げられ, これらも広い意味で真菌症に含まれる。
抗インフルエンザ薬バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ, 以下バロキサビル)はキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤で, 2018年に日本国内で承認された。国立感染症研究所インフルエンザ・呼吸器系ウイルス研究センターと全国地方衛生研究所は共同で, 2017/18シーズンから国内におけるバロキサビル耐性ウイルスの発生動向を監視している。
国立感染症研究所インフルエンザ・呼吸器系ウイルス研究センター第一室
全国地方衛生研究所 |
感染症発生動向調査により収集されている日本の輸入感染症例のデータを、渡航者のリスク評価のために、適時に還元することが目的です。ただし、適時の情報還元と共有を目的としているため、数値についてはシステムからデータを取り出した時点の情報であり更新される可能性があります。
渡航国別の輸入感染症報告数は、渡航先の感染症の流行の程度や、渡航者数等により影響を受けます。渡航者数の変動の影響を考慮する場合は、渡航国別の日本人渡航者数(日本政府観光局(JNTO). http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/index.html等の情報源を参照)を分母代替データとして、ご活用ください。
世界の感染症流行状況については、厚生労働省検疫所FORTH(http://www.forth.go.jp/)、外務省. 海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)、WHOのウエブサイト(http://www.who.int/en/)等において取りまとめられていますので、そちらも合わせて参照してください。
本ウェブページにおいては、急性の発症経過で、例年一定数以上の報告があり、報告例の中で輸入例の割合が比較的高い、以下の15疾患につき取り上げました。尚、流行曲線は最大月別報告数が5例以上の場合のみ作成し、直近12か月における推定感染地として多い上位4か国とその他の国を積み上げました。
アメーバ赤痢 Amebiasis
E型肝炎 Hepatitis E
A型肝炎 Hepatitis A
クリプトスポリジウム症 Cryptosporidiosis
細菌性赤痢 Shigellosis
ジアルジア症 Giardiasis
ジカウイルス感染症 Zika virus infection
チクングニア熱 Chikungunya fever
腸チフス Typhoid fever
パラチフス Paratyphoid fever
風疹 Rubella
麻疹 Measles
マラリア Malaria
レプトスピラ症 Leptospirosis
尚、デング熱については、以下のページで定期的に輸入例の動向が更新されますのでご参照ください。
国立感染症研究所
2024年2月16日時点
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検出状況について
科学的知見について
各国、各機関による評価
関連項目
参考文献
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