国立感染症研究所

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埼玉県で発生した腸管凝集付着性大腸菌耐熱性毒素遺伝子(astA)保有大腸菌による大規模食中毒事例について

(IASR Vol. 43 p117-118: 2022年5月号)

 

 耐熱性毒素をコードするastA遺伝子以外に特徴的な病原性遺伝子を持たない大腸菌が患者から共通して検出された食中毒事例が各地で報告されている1-4)。この耐熱性毒素の下痢発症メカニズムは明らかでないが, 埼玉県においても喫食者6,762名, 発症者2,958名にのぼる学校給食を原因とする大規模食中毒が発生したので報告する。

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<通知>令和4年度インフルエンザHAワクチン製造株の決定について

(IASR Vol. 43 p120: 2022年5月号)

 

健発0412第1号
               令和4年4月12日
各都道府県知事殿
              厚生労働省健康局長
  

 生物学的製剤基準(平成16年厚生労働省告示第155号)の規定に係る令和4年度のインフルエンザHAワクチン製造株を下記のとおり決定したので通知します。

 なお, ワクチンの安定供給について, 今後ともご配慮をお願いします。

           記

 

A型株
 A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1)
 A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2)
 
  
 
B型株
 B/プーケット/3073/2013(山形系統)
 B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
 

 

 

 

 

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2021年に沖縄県で発生したヒトのレプトスピラ症

(IASR Vol. 43 p118-119: 2022年5月号)

 

 レプトスピラ症は, 病原性レプトスピラの感染によって起こる急性熱性の人獣共通感染症である。本県での年間患者報告数は全国の約半数を占めるため, その動向には注意が必要である。レプトスピラ症が2003年に4類感染症に指定されて以来, 2016年に最多の43例が報告された。以降は減少傾向にあったものの, 2021年は直近5年で最多の24例が確認され, また, 宮古地域での感染も初めて確認されたことから, 2021年の患者発生状況の概要を報告する。

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大阪地区における母体感染症抗体検査および妊娠期の感染症

(IASR Vol. 43 p119-120: 2022年5月号)

 
はじめに

 環境省では, 2011年より全国15ユニットセンターにおいて, 環境要因が子どもたちの成長・発達にどのような影響を与えるのかを明らかにすることを目的に, 約10万組の母親とその子どもを対象とした「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を実施している。大阪ユニットセンターでは, 8,043人の妊婦を登録した。追加調査として妊婦から収集した残余血清の一部を用いて, 各種感染症に対する抗体保有率を調査した。

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飲食店の利用促進キャンペーンと新型コロナウイルス感染症発生との関係

(IASR Vol. 43 p121-122: 2022年5月号)

 

 2021年秋には国内で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)B.1.617.2変異株(デルタ株)の流行が落ち着きつつあったが, 旭川市では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患率が高い状況が続いていた。同時期, 旭川市にある繁華街, 通称「さんろく街」では, 2021年10月6日から観光社交飲食協会が加盟店対象に, 複数店舗の利用で特典が得られるキャンペーンを開催しており, 101店舗(うち接待を伴う飲食店24店舗)が参加していた。そのような状況の中で, 10~11月にかけて, さんろく街の飲食店従業員と客を中心としたクラスターが複数確認された。そこで, 繁華街におけるキャンペーンが感染拡大に与えた影響および自治体によるCOVID-19対策優良飲食店の認証制度の感染拡大予防効果について検討した。なお, 2021年10月時点で旭川市には飲食店が3,358店舗存在していた。

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主に保護者の感染から疑われた新型コロナウイルス感染症(デルタ株)の複数地域の保育所における集団感染事例, 2021年10~11月

(IASR Vol. 43 p122-123: 2022年5月号)

 

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が全国的に低調であった2021年10~11月に, 国内の複数の保育所でCOVID-19症例の集積を認めた。このうち地理的に離れた2つの市の事例について, 探知と対応に関する知見を紹介するため, 調査の結果を報告する。なお, この時期の両市の平均報告数は4-5例/日であった。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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