国立感染症研究所

A new class of hepatitis B and D virus entry inhibitors, proanthocyanidin and its analogs, that directly acts on the viral large surface proteins.

Tsukuda S, Watashi K*, Hojima T, Isogawa M, Iwamoto M, Omagari K, Suzuki R, Aizaki H, Kojima S, Sugiyama M, Saito A, Tanaka Y, Mizokami M, Sureau C, Wakita T.

Hepatology 65(4): 1104-1116 (2017) DOI: 10.1002/hep.2895265(4): 1104-1116 (2017) DOI: 10.1002/hep.28952

 

virology 2017 4現在臨床で利用されているB型肝炎治療薬はインターフェロン類と核酸アナログの2系統に限られており、さらなる治療効果改善のため既存薬と異なる作用機序の新薬開発が望まれている。

Amino Acid Mutations in the NS4A Region of Hepatitis C Virus Contribute to Viral Replication and Infectious Virus Production.

Murayama A, Sugiyama N, Suzuki R, Moriyama M, Nakamura N, Mochizuki H, Wakita T, Kato T.

J Virol. 2017 Jan 31;91(4).

virology 2017 1HCVは慢性肝疾患の主な原因であり、効果的な治療法やワクチンが必要とされている。抗HCV薬やワクチンの効果は、遺伝子型や変異に影響されることが知られているが、培養細胞ではごく少数のHCV株でしか増殖が見られない。本研究では、複製できないウイルス株に最少の変異を導入することにより、新規のHCV細胞培養系を樹立することを目的とした。

Epidemiological and Clinical Features of Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome in Japan, 2013–2014.

Hirofumi Kato, Takuya Yamagishi, Tomoe Shimada, Tamano Matsui, Masayuki Shimojima, Masayuki Saijo, Kazunori Oishi, the SFTS epidemiological research group-Japan

PLoS One. 2016 Oct 24;11(10):e0165207

013年3月から2014年9月までにSFTSと確定診断され、感染症発生動向調査に報告された96例中情報の得られた49例(回収率51%)を対象に、後ろ向き観察研究を実施した。

 

Induction of Humoral and Cellular Immunity by Immunization with Hepatitis C Virus Particle Vaccine in a Non-human Primate Mode.

Yokokawa H, Higashino A, Suzuki S, Moriyama M, Nakamura N, Suzuki T, Suzuki R, Ishii K, Kobiyama K, Ishii KJ, Wakita T, Akari H, Kato T.

Gut, published online Oct. 26, 2016 (doi:10.1136/gutjnl-2016-312208).

vac 2016 3 HCVは慢性肝炎の原因ウイルスであり、世界中に多くの感染者が存在する。新規治療法の開発により治癒は可能となってきているが、感染予防が可能なワクチンは未だ実用化されていない。以前、我々は不活化HCV粒子が効果的なHCVワクチンとして使用できることを、マウスモデルを用いて明らかにした。本報告ではHCV粒子ワクチンの有効性について、霊長類モデル(マーモセット)を用いて検討を行った。

Effects of Resistance-Associated NS5A Mutations in Hepatitis C Virus on Viral Production and Susceptibility to Antiviral Reagents.

Nitta S, Asahina Y, Matsuda M, Yamada N, Sugiyama R, Masaki T, Suzuki R, Kato N, Watanabe M, Wakita T, Kato T.

Scientific Report, 6:34652, 2016.

近年、C型肝炎ウイルス(HCV)の複製を直接阻害する直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が開発され、インターフェロンフリーの治療によって高い治癒率が期待できるようになった。しかし、これに伴いDAA耐性変異株の存在や治療中の出現が問題となり、薬剤耐性ウイルスを有する患者に対する新規治療戦略の確立が課題となっている。

2016年10月.5日

 グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovation Technology [GHIT] Fund)の支援のもと、デングウイルスワクチン開発に向けて、米国VLP Therapeutics、国立感染症研究所、長崎大学の共同研究プロジェクトが開始されることになりました。本プロジェクトは、VLP社の技術を活用して作製した抗原搭載ウイルス様粒子(Virus-Like Particle)を用いた新規デングウイルスワクチンの前臨床研究です。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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