日時:平成26年6月26-27日 場所:東京都江戸川区船堀 タワーホール船堀
1.エンテロウイルス 2.レジオネラ 3.アルボウイルス 4.ノロウイルス・ロタウイルス 5.大腸菌 6.寄生虫 7.ジフテリア・ボツリヌス・百日咳 8.動物由来感染症 9.結核 10.インフルエンザ 11.カンピロバクター 12.アデノウイルス 13.レンサ球菌 14.麻疹・風疹 15.リケッチア 16.HIV関連
Phosphoregulation of the Ceramide Transport Protein CERT at Serine 315 in the Interaction with VAMP-associated Protein (VAP) for Inter-organelle Trafficking of Ceramide in Mammalian Cells.
Kumagai, K., Kawano-Kawada, M., and Hanada, K.
J Biol Chem 289, 10748-10760, 2014
セラミド輸送タンパク質CERTは、ヒトなどの細胞においてセラミドを小胞体膜からゴルジ体膜に輸送するタンパク質である。細胞内での通常の機能に加え、CERTはクラミジア感染時にハイジャックされ、寄生胞にセラミドを供給する装置として利用されることが報告されている。いずれのケースにおいても、CERTが小胞体膜のセラミドを運び出す際には、CERTのFFATモチーフと小胞体の膜貫通タンパク質であるVAPとの結合が重要な役割を果たす。
続きを読む: CERTのセリン315のリン酸化は、オルガネラ間のセラミド輸送に必要とされるCERT-VAP間の相互作用を調節する
Phosphatidylinositol-4 kinase III beta and oxysterol-binding protein accumulate unesterified cholesterol on poliovirus-induced membrane structure.
Arita M
Microbiology and Immunology, 58: 239-256, 2014
抗ポリオウイルス化合物を用いた解析から、ポリオウイルスの複製に必要な宿主細胞内経路としてホスファチジルイノシトール4-キナーゼ(PI4KB)/オキシステロール結合タンパク(OSBP)経路が同定されているが、PI4KB/OSBP経路がどのようにウイルスの複製を支えているかは謎であった。今回、この経路に関与するウイルスタンパク質を同定し、PI4KB/OSBP経路のウイルス複製における役割を解析した。その結果、ウイルスタンパク質2BC/3A/3ABがPI4KB活性を調整してホスファチジルイノシトール4-リン酸(PI4P)産生を促進し、産生されたPI4PにOSBPが結合しウイルス感染で誘導された膜上にコレステロールを蓄積することにより、ウイルス複製の場の形成を促進することが示唆された。
■ご覧いただく前に | |
各章毎にPDFファイルで収録しておりま す。 ご覧になるには、Adobe Reader6以上を推奨致します。 |
|
Establishment of HeLa Cell Mutants Deficient in Sphingolipid-related Genes Using TALENs.
Yamaji, T., and Hanada, K.
PLoS One 9, e88124, 2014
スフィンゴ脂質は哺乳動物細胞に普遍的に存在する脂質群であり、さまざまな病原体の感染にも関与している。ヒト子宮頸がん由来HeLa細胞は、永続培養可能な株化細胞であり、生命科学の研究において広く利用されている。