肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae, 以下MP)によるマイコプラズマ感染症は, 小児では肺炎などの下気道感染症を起こし, 主に学童を中心に流行する。
感染症診療ガイドラインの策定には, 地域における年齢による病原微生物の検出頻度等の疫学データならびに, 各微生物の抗菌薬感受性に関する情報が必要である。肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae: M. pneumoniae)は, マクロライド系抗菌薬, テトラサイクリン系抗菌薬, ニューキノロン系抗菌薬に感受性を有していたが, 2000年以降にマクロライド耐性M. pneumoniae株が出現1-3)して増加した。マクロライド耐性株の検出率は, 世界的に地域差があり, さらに小児において高率なため, 推奨される抗菌薬を含めて診療ガイドラインの内容も, 国内外および年齢により差異がある。さらに, 2020年以降世界的に流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 多くの感染症罹患率に多大な影響をきたした。M. pneumoniaeに関しても, COVID-19パンデミック前に比較して, 検出率が激減した報告4,5)が多い。
IASR Vol. 45, No.1
(No. 527) January 2024
2024.1.30 第3週(1/15~1/21)データを掲載しました。
※2015年からはCSVデータのみの更新となります。 2015年からのIDWRの変更についてはこちら から。
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■全数把握疾患、報告数、累積報告数、都道府県別 | ||
一~五類感染症の全数把握疾患についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数です。 |
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■定点把握疾患(週報告)、報告数、定点当たり報告数、都道府県別 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の報告数、および定点当たり報告数です。 | ||
■定点把握疾患(週報告)、累積報告数、定点当たり累積報告数、都道府県別 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の、当年第1週からの累積報告数、および定点当たり報告数です。 ※累積報告数は再集計されています。 |
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■疾病毎定点当たり報告数 ~過去10年間との比較~ | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の過去10年間の定点当たり報告数です。 | ||
■定点把握疾患(週報告)、(1週から当該週まで)報告数・定点当り報告数 | ||
五類感染症のうち週単位で報告される定点把握疾患の、当年1週から当該週までの各週の報告数、および定点当たり報告数です。 ※報告数・累積報告数は再集計されています。 |
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■動物疾患、報告数、累積報告数、都道府県別 | ||
獣医師が届出を行う感染症と対象動物についての各週の報告数、および当年第1週からの累積報告数です。 ※累積報告数は再集計されています。 |
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令和6年度FETP初期導入研修は下記の日程により実施致します。
なお、この導入研修は、原則として新規FETP研修員を対象に、On the Job Training 開始前に基礎的な知識を得るために開催するものです。一部の講義は新規FETP研修員以外にも参考になる内容を含むため公開するものです。ご理解のほど宜しくお願い致します。
日時:令和6年4月1日(月)~4月12日(金)及び5月7日(火)~5月17日(金)
[4月11日(木)~12日(金)は地方衛生研究所サーベイランス業務従事者研修会]
開催方法:オンライン講義(外部聴講者)
研修内容:
・実地疫学、感染症疫学の基礎
・感染症サーベイランス
・アウトブレイク調査手法
・ケーススタディ
・感染症各論
・関連法規
等
募集方法(研修内容の詳細、申込条件、申込方法、申込期間等)については、後日、本ホームページにて公開致します。
2024年第2週(第2号)*12月報含む
(1月8日~1月14日) 発生動向総覧/感染症関連情報〔病原体情報(速報記事)/海外感染症情報/その他〕〔2024年1月26日発行〕
※2015年からのIDWRの変更についてはこちらから。