発生動向総覧
〈第12週コメント〉 3月26日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核275例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症6例(有症者5例、うちHUS なし) |
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感染地域:国内5例、ボリビア1例 国内の感染地域:東京都1例、岡山県1例、熊本県1例、大分県1例、沖縄県1例 年齢群:1歳(1例)、10代(1例)、20代(3例)、60代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O111 VT1(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:77例(有症者54例、うちHUS 3例.死亡なし)
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腸チフス2例(感染地域:フィリピン1例、インド/台湾1例) |
4類感染症: |
A型肝炎12例
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感染地域:新潟県2例、鹿児島県2例、長野県1例、大阪府1例、兵庫県1例、福岡県1例、佐賀県1例、大分県1例、国内(都道府県不明)1例、フィリピン1例
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つつが虫病1例(感染地域:三重県)
デング熱5例
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感染地域:マレーシア1例、モルディブ1例、フィジー1例、フィリピン1例、マレーシア/タイ1例
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日本紅斑熱3例(感染地域:長崎県2例、兵庫県1例) ブルセラ症1例(感染地域:東京都_感染源:検査室内感染) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ギニア)
レジオネラ症7例(肺炎型7例)
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感染地域:千葉県1例、石川県1例、京都府1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)1例、国内(都道府県不明)/韓国1例 年齢群:60代(2例)、70代(3例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢17例(腸管アメーバ症15例、腸管外アメーバ症2例) |
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感染地域:大阪府3例、東京都2例、福岡県2例、岩手県1例、神奈川県1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)6例、インドネシア1例 感染経路:性的接触2例(同性間1例、異性/同性間1例)、経口感染5例、不明10例
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急性脳炎3例 |
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インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:10代 ロタウイルス1例_年齢群:5歳 病原体不明1例_年齢群:1歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型3例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例 |
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年齢群:80代(2例)
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後天性免疫不全症候群12例(AIDS 4例、無症候7例、その他1例) |
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感染地域:国内11例、不明1例 感染経路:性的接触10例(異性間3例、同性間7例)、不明2例
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ジアルジア症2例(感染地域:インド1例、ペルー1例)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:10代(1例)、60代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:髄液) |
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感染地域:群馬県 年齢群:50代(死亡)
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侵襲性肺炎球菌感染症20例(菌検出検体:血液12例、血液・髄液6例、髄液2例) |
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年齢群:1歳(2例)、2歳(1例)、3歳(1例)、7歳(1例)、20代(1例)、50代(1例)、60代(8例)、70代(3例.うち1例死亡)、80代(2例)
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先天性風しん症候群1例 |
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病型:その他 感染地域:千葉県 累積報告数:8例
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梅毒8例(早期顕症I期2例、早期顕症II期2例、晩期顕症1例、無症候3例)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:尿(死亡)
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風しん8例(検査診断例4例、臨床診断例4例)
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感染地域:愛知県3例、神奈川県2例、佐賀県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:0歳(1例)、15~19歳(1例)、25~29歳(2例)、30~34歳(1例)、40代(3例) 累積報告数:118例(検査診断例78例、臨床診断例40例)
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麻しん23例〔麻しん(検査診断例15例、臨床診断例4例)、修飾麻しん4例〕
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感染地域:東京都4例、静岡県4例、愛知県2例、和歌山県2例、埼玉県1例、千葉県1例、神奈川県1例、京都府1例、大阪府1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)1例、フィリピン3例、ベトナム1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(5例)、2歳(1例)、3歳(1例)、4歳(2例)、5~9歳(6例)、25~29歳(4例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例) 累積報告数:206例〔麻しん(検査診断例155例、臨床診断例30例)、修飾麻しん21例〕
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(補)他にマラリア1例の報告があったが削除予定。また、2013年第12週から2014年第11週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢1例〔菌種:S. flexneri (B群)_感染地域:沖縄県〕、E型肝炎1例〔感染地域:国内(都道府県不明)_感染源:不明〕、オウム病2例〔感染地域(感染源):神奈川県2例(不明2例)〕、チクングニア熱1例(感染地域:シンガポール)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:コンゴ民主共和国)、急性脳炎17例〔インフルエンザウイルスAH1pdm1例_年齢群:7歳.インフルエンザウイルスA型2例_年齢群:1歳(1例)、70代(1例.死亡).インフルエンザウイルスB型5例_年齢群:2歳(1例)、7歳(1例)、10代(1例)、40代(1例)、80代(1例.死亡).ヒトヘルペスウイルス6型2例_年齢群:1歳(2例).ロタウイルス1例_年齢群:1歳.病原体不明6例_年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、3歳(1例)、4歳(1例)、10代(1例)〕、クリプトスポリジウム症1例(感染地域:徳島県)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔30代(1例)、40代(1例.死亡)、70代(1例.死亡)〕、侵襲性髄膜炎菌感染症1例(感染地域:千葉県_年齢群:50代)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は3週連続で減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は福井県(39.97)、岩手県(33.72)、宮城県(29.42)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は502例と前週と比較して減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では0歳(26例)、1~9歳(200例)、10代(43例)、30代(13例)、40代(11例)、50代(13例)、60代(48例)、70代(59例)、80歳以上(89例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は612例と第5週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約80%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は島根県(1.61)、富山県(0.86)、石川県(0.86)、鹿児島県(0.85)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は山形県(5.30)、新潟県(4.31)、富山県(3.41)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は大分県(16.00)、熊本県(14.16)、宮崎県(13.64)である。水痘の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は石川県(3.72)、沖縄県(3.41)、福井県(2.68)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.19)、熊本県(1.06)、大分県(0.42)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は鳥取県(0.21)、沖縄県(0.15)、徳島県(0.09)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.20)、山口県(0.10)、長崎県(0.09)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は青森県(1.50)、富山県(1.00)、宮城県(0.58)である。 感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は2週連続で増加した。36都道府県から133例報告があり、年齢別では0歳(19例)、1~4歳(96例)、5~9歳(14例)、20代(2例)、60代(1例)、70歳以上(1例)であった。
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