発生動向総覧
〈第19週コメント〉 5月14日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核203例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢1例
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菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:インド |
腸管出血性大腸菌感染症14例(有症者12例、うちHUS なし.死亡1例) |
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感染地域:国内14例 国内の感染地域:兵庫県4例、山形県2例、秋田県1例、茨城県1例、群馬県1例、千葉県1例、石川県1例、静岡県1例、佐賀県1例、不明1例 年齢群:3歳(1例)、7歳(1例)、9歳(1例)、10代(5例)、20代(1例)、30代(1例)、40代(1例)、60代(2例)、70代(1例) 血清型・毒素型:O121 VT2(4例)、O157 VT1・VT2(3例)、O157 VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O26 VT不明(1例)、O103 VT1(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(1例) 累積報告数:325例(有症者226例、うちHUS 12例.死亡1例)
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腸チフス1例(感染地域:バングラデシュ) パラチフス1例(感染地域:カンボジア) |
4類感染症: |
E型肝炎2例
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感染地域(感染源):埼玉県1例(不明)、愛知県1例(不明)
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A型肝炎6例
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感染地域:埼玉県1例、神奈川県1例、愛媛県1例、国内(都道府県不明)3例
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つつが虫病4例(感染地域:秋田県3例、島根県1例) デング熱1例(感染地域:タイ) 日本紅斑熱1例(感染地域:愛媛県) マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ギニア)
レジオネラ症10例(肺炎型10例)
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感染地域:茨城県1例、富山県1例、石川県1例、岐阜県1例、愛知県1例、三重県1例、香川県1例、国内(都道府県不明)3例 年齢群:50代(1例)、60代(1例)、70代(3例)、80代(1例)、90代(4例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢11例(腸管アメーバ症10例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:宮城県1例、東京都1例、島根県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)3例、中国2例、タイ1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触4例(異性間3例、異性間・同性間不明1例)、経口感染3例、不明4例
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ウイルス性肝炎3例 |
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B型3例_感染経路:性的接触2例(異性間2例)、母子感染1例
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型2例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:40代(1例)、60代(1例)、70代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群8例(AIDS 3例、無症候4例、その他1例) |
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感染地域:国内7例、タイ1例 感染経路:性的接触7例(異性間2例、同性間5例)、静注薬物使用1例
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侵襲性肺炎球菌感染症44例(菌検出検体:血液32例、血液・髄液11例、髄液1例) |
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年齢群:1歳(3例)、2歳(2例)、3歳(3例)、5歳(1例)、20代(1例)、30代(2例)、40代(2例.うち1例死亡)、50代(4例)、60代(7例.うち2例死亡)、70代(14例)、80代(5例)
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梅毒5例(早期顕症II期3例、無症候2例)
破傷風3例
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年齢群:60代(1例)、80代(2例)
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風しん7例(検査診断例3例、臨床診断例4例)
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感染地域:東京都1例、神奈川県1例、福岡県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)1例、国内・国外不明1例 年齢群:5~9歳(1例)、25~29歳(1例)、30~34歳(1例)、35~39歳(2例)、50代(1例)、70代(1例) 累積報告数:191例(検査診断例120例、臨床診断例71例)
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麻しん9例〔麻しん(検査診断例2例、臨床診断例7例)〕
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感染地域:大阪府2例、福井県1例、国内(都道府県不明)2例、フィリピン2例、カザフスタン1例、ベトナム1例 年齢群:0歳(2例)、1歳(3例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、35~39歳(2例) 累積報告数:332例〔麻しん(検査診断例243例、臨床診断例50例)、修飾麻しん39例〕
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(補)他にウイルス性肝炎1例の報告があったが削除予定。また、2013年第19週から2014年第18週までに診断されたものの報告遅れとして、急性脳炎3例〔病原体不明3例_年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔60代(1例)、70代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は3週連続で減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(8.55)、岩手県(3.73)、福島県(3.26)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は64例と前週と比較して減少した。24都道府県から報告があり、年齢別では0歳(6例)、1~9歳(18例)、10代(4例)、30代(1例)、40代(2例)、50代(4例)、60代(5例)、70代(11例)、80歳以上(13例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は262例と第16週以降減少が続いている。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約82%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は鹿児島県(1.35)、富山県(1.10)、石川県(1.00)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は新潟県(2.90)、福井県(2.73)、福岡県(2.58)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は愛媛県(13.27)、宮崎県(12.64)、大分県(12.25)である。水痘の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は新潟県(2.57)、福岡県(2.56)、石川県(2.38)である。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位3位は熊本県(2.10)、宮崎県(1.31)、大分県(1.25)である。百日咳の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別の上位2位は長崎県(0.07)、大阪府(0.06)、沖縄県(0.06)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は熊本県(0.98)、大分県(0.56)、佐賀県(0.48)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は富山県(1.00)、宮城県(0.83)、沖縄県(0.71)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は減少した。45都道府県から275例報告があり、年齢別では0歳(34例)、1~4歳(185例)、5~9歳(44例)、10代(9例)、50代(1例)、60代(1例)、70歳以上(1例)であった。
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