発生動向総覧
〈第52週コメント〉 1月7日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症:
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報告なし |
2類感染症:
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結核353例 |
3類感染症:
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細菌性赤痢1例
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菌種:S. sonnei (D群)_感染地域:インド
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腸管出血性大腸菌感染症16例(有症者8例、うちHUS 1例)
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感染地域:国内16例 国内の感染地域:北海道3例、島根県3例、福島県1例、富山県1例、長野県1例、岐阜県1例、佐賀県1例、長崎県1例、沖縄県1例、不明3例 年齢群:2歳(2例)、3歳(2例)、6歳(3例)、10代(2例)、20代(2例)、30代(1例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(6例)、O157 VT2(4例)、O26 VT1(1例)、その他・不明(5例) 累積報告数:4,032例(有症者2,619例、うちHUS 86例.死亡4例)
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4類感染症:
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E型肝炎4例
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感染地域:国内(都道府県不明)4例_感染源:豚肉・レバー1例、不明3例
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A型肝炎1例(感染地域:長崎県)
つつが虫病6例
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感染地域:群馬県1例、神奈川県1例、静岡県1例、愛知県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例
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デング熱4例
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感染地域:スリランカ2例、インドネシア1例、オーストラリア1例
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ライム病1例(感染地域:米国)
レジオネラ症12例(肺炎型12例) |
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感染地域:北海道2例、福島県2例、神奈川県1例、富山県1例、愛知県1例、和歌山県1例、熊本県1例、国内(都道府県不明)1例、タイ1例、ベトナム1例 年齢群:50代(2例)、60代(2例)、70代(2例)、80代(6例)
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5類感染症:
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アメーバ赤痢12例(腸管アメーバ症12例) |
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感染地域:山形県1例、埼玉県1例、広島県1例、山口県1例、大分県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)5例、台湾 1例 感染経路:性的接触1例(異性間)、経口感染3例、不明8例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、同性間1例)
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クロイツフェルト・ヤコブ病1例(孤発性プリオン病古典型)
劇症型溶血性レンサ球菌感染症8例 |
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年齢群:20代(1例)、40代(2例)、70代(3例)、80代(1例.死亡)、90代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群34例(AIDS 7例、無症候25例、その他2例) |
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感染地域:国内30例、国内/韓国1例、国内/タイ1例、インドネシア1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触30例(異性間7例、同性間18例、異性/同性間5例)、不明4例
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ジアルジア症1例(感染地域:東京都)
侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:60代(1例)、80代(1例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液・髄液) |
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感染地域:栃木県 年齢群:80代
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侵襲性肺炎球菌感染症24例(菌検出検体:血液22例、血液・髄液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、2歳(1例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(8例.うち2例死亡)、80代(7例.うち1例死亡)、90代以上(2例)
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先天性風しん症候群1例 |
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病型:その他 感染地域:神奈川県 累積報告数:31例
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梅毒13例(早期顕症I期2例、早期顕症II期6例、無症候5例) 破傷風1例(年齢群:70代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例 |
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遺伝子型:VanB 1例_菌検出検体:尿 遺伝子型:不明1例_菌検出検体:膿
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風しん13例(検査診断例6例、臨床診断例7例) |
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感染地域:東京都4例、神奈川県2例、愛知県2例、岐阜県1例、岡山県1例、宮崎県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:1歳(1例)、20~24歳(3例)、25~29歳(2例)、30~34歳(2例)、35~39歳(1例)、40代(3例)、50代(1例) 累積報告数:14,357例(検査診断例9,875例、臨床診断例4,482例)
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麻しん6例〔麻しん(検査診断例6例)〕 |
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感染地域:京都府2例、岡山県2例、岐阜県1例、フィリピン1例 年齢群:1歳(1例)、5~9歳(3例)、25~29歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:232例〔麻しん(検査診断例106例、臨床診断例61例)、修飾麻しん65例〕
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(補)他に腸管出血性大腸菌感染症1例の報告があったが削除予定。また、2012年第52週から2013年第51週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎4例〔感染地域(感染源):北海道3例(生肉疑い1例、シカ肉疑い1例、不明1例)、中国1例(ロバの肉)〕、エキノコックス症2例(多包条虫1例_感染地域:北海道、単包条虫1例_感染地域:ネパール)、デング熱1例(感染地域:インドネシア)、日本紅斑熱1例(感染地域:岡山県)、急性脳炎4例〔インフルエンザウイルス1例_年齢群:3歳.サポウイルス1例_年齢群:10代.病原体不明2例_年齢群:1歳(1例)、30代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔0歳(1例.死亡)、60代(1例)、70代(1例)〕、先天性風しん症候群1例(典型例_感染地域:埼玉県)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanB _菌検出検体:尿)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は鹿児島県(5.87)、長崎県(5.31)、高知県(4.96)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は79例と前週と比較して増加した。都道府県別では30都道府県から報告があり、年齢別では0歳(5例)、1~9歳(24例)、10代(12例)、20代(2例)、30代(3例)、40代(3例)、50代(3例)、60代(5例)、70代(11例)、80歳以上(11例)であった。
小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は3,623例と2週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約72%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は佐賀県(2.48)、鹿児島県(1.80)、富山県(1.79)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山形県(4.67)、北海道(3.38)、新潟県(3.15)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は埼玉県(21.34)、茨城県(20.96)、東京都(20.88)である。水痘の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は新潟県(4.48)、福井県(3.95)、岩手県(3.45)である。手足口病の定点当たり報告数は第45週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は宮崎県(1.67)、熊本県(1.34)、鹿児島県(1.29)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位2位は高知県(0.03)、沖縄県(0.03)、群馬県(0.02)、東京都(0.02)、長崎県(0.02)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位2位は福井県(0.18)、山形県(0.13)、山梨県(0.13)、滋賀県(0.13)、香川県(0.13)、佐賀県(0.13)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は福島県(1.86)、宮城県(0.92)、青森県(0.83)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は減少した。都道府県別では13都道府県から25例報告があり、年齢別では0歳(4例)、1~4歳(12例)、5~9歳(6例)、10代(2例)、70歳以上(1例)であった。
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