発生動向総覧
〈第47週コメント〉 11月28日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
*感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核 297例 |
3類感染症: |
細菌性赤痢3例
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菌種:S. flexneri (B群)2例_感染地域:東京都1例、モロッコ1例 S. sonnei (D群)1例_感染地域:インドネシア
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腸管出血性大腸菌感染症35例(有症者19例、うちHUS 2例) |
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感染地域:国内34例、トルコ1例* * 12月5日現在、第45~47週診断分として他に5例が報告されている。 国内の感染地域:千葉県5例、長崎県4例、埼玉県3例、東京都3例、青森県2例、京都府2例、福岡県2例、大分県2例、山形県1例、長野県1例、静岡県1例、愛知県1例、兵庫県1例、広島県1例、高知県1例、宮崎県1例、不明3例 年齢群:1歳(3例)、2歳(1例)、3歳(3例)、4歳(2例)、5歳(3例)、6歳(1例)、8歳(1例)、10代(4例)、20代(3例)、30代(6例)、40代(2例)、50代(2例)、60代(3例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O26 VT1(7例)、O157 VT2(7例)、O157 VT1・VT2(6例)、O121 VT2(2例)、O25 VT不明(1例)、O111 VT1(1例)、O111 VT不明(1例)、O121 VT不明(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:3,607例(有症者2,273例、うちHUS 91例.死亡9例)
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腸チフス1例(感染地域:インドネシア) |
4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域:北海道1例_感染源:レバー 感染地域:福岡県1例_感染源:馬刺し 感染地域:国内(都道府県不明)1例_感染源:不明
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A型肝炎2例〔感染地域:富山県1例、国内(都道府県不明)1例〕 チクングニア熱1例(感染地域:インドネシア)
つつが虫病23例
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感染地域:岐阜県4例、宮崎県3例、鹿児島県3例、青森県2例、福島県2例、茨城県1例、栃木県1例、千葉県1例、神奈川県1例、富山県1例、静岡県1例、高知県1例、長崎県1例、大分県1例
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デング熱2例(デング熱1例、デング出血熱1例)
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感染地域:カンボジア1例、フィリピン1例
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レジオネラ症20例(肺炎型19例、無症状病原体保有者1例.うち死亡2例)
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感染地域:富山県4例、長崎県3例、宮城県2例、東京都2例、北海道1例、岩手県1例(温泉)、秋田県1例、茨城県1例、大阪府1例、兵庫県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例、国内・国外不明1例(温泉) 年齢群:40代(1例)、50代(5例)、60代(6例)、70代(1例)、80代(5例)、90代(2例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢7例(腸管アメーバ症7例) |
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感染地域:宮城県1例、埼玉県1例、東京都1例、長野県1例、愛知県1例、国内(都道府県不明)1例、米国(ハワイ)1例 感染経路:性的接触3例(異性間2例、異性間・同性間不明1例)、経口感染1例、不明3例
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ウイルス性肝炎2例 |
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B型2例_感染経路:性的接触1例(異性間)、不明1例
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型2例(うち1例死亡) 遺伝性プリオン病ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:3歳(1例)、30代(1例)、70代(1例)
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後天性免疫不全症候群16例(AIDS 1例、無症候14例、その他1例) |
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感染地域:国内14例、国内/韓国1例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触15例(異性間4例、同性間11例)、不明1例
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ジアルジア症1例〔感染地域:国内(都道府県不明)〕 先天性風しん症候群1例(典型例_感染地域:兵庫県) 梅毒3例(早期顕症I期2例、晩期顕症1例) バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanC_菌検出検体:胆汁)
風しん43例(検査診断例36例、臨床診断例7例) |
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感染地域:千葉県8例、東京都7例、神奈川県5例、愛知県3例、大阪府3例、兵庫県3例、埼玉県1例、岐阜県1例、広島県1例、福岡県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)9例 年齢群:1歳(1例)、5~9歳(1例)、10~14歳(1例)、15~19歳(4例)、20~24歳(11例)、25~29歳(6例)、30~34歳(4例)、35~39歳(4例)、40代(7例)、50代(4例) 累積報告数:2,093例(検査診断例1,556例、臨床診断例537例)
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麻しん5例〔麻しん(検査診断例1例、臨床診断例4例)〕
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感染地域:神奈川県2例、東京都1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:0歳(1例)、5~9歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:282例〔麻しん(検査診断例140例、臨床診断例72例)、修飾麻しん(検査診断例70例)〕
遺伝子型別累積報告数(遺伝子型が同定・報告された症例のみ):66例 D4:6例_感染地域:東京都2例、千葉県1例、東京都/ベトナム1例、大阪府/英国1例、パキスタン1例 D8:45例_感染地域:愛知県19例、宮崎県7例、千葉県5例、岐阜県3例、山梨県2例、都道府県不明6例、タイ2例、タイ/カンボジア1例 D9:8例_感染地域:岡山県4例、栃木県1例、千葉県1例、東京都1例、フィリピン1例 H1:7例_感染地域:福島県4例、東京都1例、中国1例、台湾1例
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(補)2012年第46週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例〔感染地域_感染源:国内(都道府県不明)_不明〕、日本紅斑熱2例(感染地域:三重県1例、鹿児島県1例)、マラリア2例(熱帯熱1例_感染地域:ガーナ.原虫種不明1例_感染地域:ルワンダ)、急性脳炎1例〔病原体不明(0歳)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔70代(2例)〕、先天性風しん症候群1例(病型:その他_感染地域:香川県)、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:不明_菌検出検体:便)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。
インフルエンザ:定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(3.82)、沖縄県(2.88)、岐阜県(0.52)、埼玉県(0.44)が多い。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は3,303例と2週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約69%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別では佐賀県(1.78)、宮崎県(1.72)、山形県(1.00)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では山口県(3.33)、新潟県(2.88)、山形県(2.83)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では宮崎県(31.19)、鹿児島県(27.15)、福井県(23.32)、愛媛県(21.65)が多い。水痘の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている。都道府県別では佐賀県(3.22)、徳島県(3.09)、山形県(2.93)が多い。手足口病の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山形県(2.27)、茨城県(1.68)、鹿児島県(1.49)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では岩手県(0.20)、福島県(0.15)、富山県(0.14)、愛媛県(0.14)が多い。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別では福岡県(0.12)、高知県(0.10)、新潟県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第35週以降減少が続いている。都道府県別では香川県(0.47)、鳥取県(0.26)、山口県(0.25)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別では山形県(1.87)、大分県(1.75)、岩手県(1.00)が多い。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別では埼玉県(4.11)、青森県(3.83)、福島県(3.71)、宮城県(3.33)が多い。
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