国立感染症研究所

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Bivalent vaccine platform based on Japanese encephalitis virus (JEV) elicits neutralizing antibodies against JEV and hepatitis C virus

Saga R, Fujimoto A, Watanabe N, Matsuda M, Hasegawa M, Watashi K, Aizaki H, Nakamura N, Tajima S, Takasaki T, Konishi E, Kato T, Kohara M, Takeyama H, Wakita T, Suzuki R.

Scientific Reports, 6: 28688, srep28688, 2016.

C型肝炎ウイルス(HCV)感染に対する新たな治療薬の開発は高い治癒率を達成しているが、予防ワクチンの開発は未だ途上である。本研究では、ワクチン開発の代表的な成功例としてその有効性と安全性のみならず、生産手段も確立されている日本脳炎ウイルス(JEV)の特徴を利用し、JEV粒子表面上に異なる遺伝子型間で保存されているHCV中和エピトープを挿入した抗原を作製した。

  精製粒子を免疫したマウスの血清は、JEVの感染を中和するとともに、遺伝子型1b、2aおよび3a由来のHCVに対しても感染を中和した事から、外来エピトープ挿入JEV粒子はJEVおよび他の病原体に対する二価ワクチンの抗原として利用できる可能性が示唆された。

 

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