国立感染症研究所

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Phosphatidylinositol-4 kinase III beta and oxysterol-binding protein accumulate unesterified cholesterol on poliovirus-induced membrane structure.

Arita M

Microbiology and Immunology, 58: 239-256, 2014

抗ポリオウイルス化合物を用いた解析から、ポリオウイルスの複製に必要な宿主細胞内経路としてホスファチジルイノシトール4-キナーゼ(PI4KB)/オキシステロール結合タンパク(OSBP)経路が同定されているが、PI4KB/OSBP経路がどのようにウイルスの複製を支えているかは謎であった。今回、この経路に関与するウイルスタンパク質を同定し、PI4KB/OSBP経路のウイルス複製における役割を解析した。その結果、ウイルスタンパク質2BC/3A/3ABがPI4KB活性を調整してホスファチジルイノシトール4-リン酸(PI4P)産生を促進し、産生されたPI4PにOSBPが結合しウイルス感染で誘導された膜上にコレステロールを蓄積することにより、ウイルス複製の場の形成を促進することが示唆された。


vir-2014-001

 

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