国立感染症研究所

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Streptococcus pneumoniae triggers hierarchical autophagy through reprogramming of LAPosome-like vesicles via NDP52-delocalization.

Michinaga Ogawa, Naoki Takada, Sayaka Shizukuishi, Mikado Tomokiyo, Bin Chang, Mitsutaka Yoshida, Soichiro Kakuta, Isei Tanida, Akihide Ryo, Jun-Lin Guan, Haruko Takeyama, Makoto Ohnishi

Commun Biol 3, 25 (2020) doi:10.1038/s42003-020-0753-3

肺炎球菌は、時には血中へと移行し致命的な侵襲性感染を引き起こす。本研究では肺炎球菌が宿主細胞に感染した後の細胞の反応を詳細に解析した。肺炎球菌は感染細胞で宿主の小胞様構造に取り囲まれるが、時間経過とともにその小胞が変化することが示された。

 

 

感染1時間後にLAPosome様小胞(PcLV)が一過性に誘導され、感染2時間後にはそれと入れ替わるようにカノニカルなオートファジーであるPcAVが誘導された(図1)。さらに、各種宿主側因子の挙動から、PcLVからPcAVへの移行期には中間体が存在することを示し、複数の宿主因子が相互依存しながら関与すること(図2)が示された。本研究から、肺炎球菌感染における階層的なオートファジー誘導の存在が明らかとなった。肺炎球菌が侵襲性感染を引き起こすには細胞内での生存性を高め、内皮細胞等を通過していく必要があると考えられる。今回の研究成果は基礎生物学のみならず、肺炎球菌に対する新たな治療法の開発に貢献することが期待される。

 bac 2020 1

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