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Establishment of HeLa Cell Mutants Deficient in Sphingolipid-related Genes Using TALENs.

Yamaji, T., and Hanada, K.

PLoS One 9, e88124, 2014

スフィンゴ脂質は哺乳動物細胞に普遍的に存在する脂質群であり、さまざまな病原体の感染にも関与している。ヒト子宮頸がん由来HeLa細胞は、永続培養可能な株化細胞であり、生命科学の研究において広く利用されている。

 

 

我々は、急速に発展しつつあるゲノム編集技術の一種TALEN法を用いることで、疑似3倍体の核型をもつHeLa細胞においてスフィンゴ脂質代謝に関わる複数の遺伝子(セラミド輸送タンパク質CERT遺伝子、グルコシルセラミド合成酵素遺伝子など)を欠失させた変異株を樹立することに成功した。これら樹立細胞のパネルは感染症を含む多様な研究に利用されうる。

biochem-2014-001

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