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vir 2021 09
Subacute SARS-CoV-2 replication can be controlled in the absence of CD8+ T cells in cynomolgus macaques.

Nomura T, Yamamoto H, Nishizawa M, Hau TTT, Harada S, Ishii H, Seki S, Nakamura-Hoshi M, Okazaki M, Daigen S, Kawana-Tachikawa A, Nagata N, Iwata-Yoshikawa N, Shiwa N, Iida S, Katano H, Suzuki T, Park ES, Maeda K, Suzaki Y, Ami Y, Matano T.

PLoS Pathogens. 2021 Jul 19;17(7):e1009668. Online ahead of print. (doi: 10.1371/journal.ppat.1009668.)

SARS-CoV-2感染によるCOVID-19の多くは軽症であるが、一部は致死的な呼吸器症状を示す。重症化のメカニズムは不明であり宿主免疫の機能不全が関与する可能性が考えられている。

この課題の解決を目的として、本研究ではSARS-CoV-2経鼻感染カニクイザルモデルを構築し、抗CD8抗体投与によるCD8陽性細胞枯渇実験を行った。予想に反して投与群と非投与群の鼻咽頭スワブおよび口腔スワブ中のvRNAコピー数および感染性ウイルス力価に有意な差異はなく、CD8陽性T細胞非存在下でも、SARS-CoV-2複製は制御されうることが示された。 CD8陽性T細胞はSARS-CoV-2感染制御に寄与しうると考えられるが、本研究は、SARS-CoV-2感染において、CD8陽性T細胞の機能不全だけでは、感染制御不全・重症化に直結するわけではないことを示すものである。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan