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Interferon-γ-producing immature myeloid cells confer protection against severe invasive group A Streptococcus infections

Matsumura T, Ato M, Ikebe T, Ohnishi M, Watanabe H, Kobayashi K.

Nat. Commun., 3, 679, 2012 (doi:10.1038/ncomms1677)

免疫細胞の一種が、重症の劇症型溶血性レンサ球菌感染症の初期段階を防御しうることが判明した。

 

この新知見は、この免疫細胞が、この感染症の重大な副作用である好中球減少(防御に必要な白血球の一種である好中球が減ること)を補償できることを示唆している。今回、国立感染症研究所免疫部および細菌第一部の研究グループは、骨髄系細胞の一種で、リング状の核を有し、自然免疫を活性化するインターフェロンγ(IFN-γ)を産生する細胞を同定した。研究グループは、この細胞をマウスに導入する実験を行い、重症レンサ球菌感染症に対する防御効果が賦与されることを明らかにした。これに対して、IFN-γの投与は、感染マウスの生存を延長できなかった。以上の知見は、この骨髄系細胞の一種が、重症細菌感染症に対する初期防御で重要な役割を演じていることを示唆している。(免疫部)(細菌第一部)

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan