国立感染症研究所

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Enterovirus 71 binding to PSGL-1 on leukocytes: VP1-145 acts as a molecular switch to control receptor interaction.

Nishimura Y, Lee H, Hafenstein S, Kataoka C, Wakita T, Bergelson JM and Shimizu H

PLoS Pathog 9(7): e1003511. doi:10.1371/journal.ppat.1003511

エンテロウイルス71(EV71)にはPセレクチン糖蛋白質リガンド1(PSGL-1)を受容体とする分離株がある。本研究ではEV71のPSGL-1結合性がウイルスキャプシド蛋白質VP1のアミノ酸(VP1-145)で決まることを解明した。 VP1-145がグリシンまたはグルタミンのEV71はPSGL-1に結合したが、グルタミン酸のEV71は結合しなかった。EV71結晶構造ではVP1-145はウイルス表面にてVP1-244リシンと隣接し、リシン側鎖の向きに影響すると推測された。VP1-244リシンはPSGL-1結合に必須であるが、PSGL-1非結合株にも存在する。したがって、VP1-145のアミノ酸の種類がスイッチとなり、VP1-244リシン側鎖の向きを変え、PSGL-1結合性を制御することが示唆された。


vir-2013-003

 

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