黄熱とは

(IDWR 2002年第23号掲載)  黄熱はサル、ヒトおよび蚊を宿主とし、蚊によって媒介される疾患である。ヒトが感染すると致命率は高いが、回復すると終生免疫を残す。現在でもアフリカ、南米などで地域的流行が発生しており、旅行者が罹患することもある。

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Eliminate Yellow fever Epidemics(EYE):黄熱流行の排除に向けた国際戦略, 2017~2026年

(IASR Vol. 38 p.149-150: 2017年7月号)

黄熱は, Aedes属とその他の蚊により媒介されるヒトとヒト以外の霊長類で引き起こされる急性ウイルス性疾患である。現在, アフリカと中南米で流行しているが, アジアでの流行は起こっていない。黄熱には森林型, 中間型, 都市型の3つの伝播サイクルがあり, 都市型サイクルは主にネッタイシマカによる大規模なヒトでの流行や国際的な伝播を引き起こす可能性がある。黄熱は予防接種で予防可能な疾患であり, 1回の予防接種で, 生涯にわたる免疫が維持されるため, 予防接種は疾病管理の戦略の中心である。

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