国立感染症研究所

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 2020年12月現在

(IASR Vol. 42 p27-28: 2021年2月号)

 

 2019年12月に中国武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 短期間に世界中に広がり, 2020年3月11日には世界保健機関(WHO)によりパンデミック状態にあると発表された。2021年1月4日のJohns Hopkins大学COVID-19 Dashboardによれば, 191カ国・地域から累計患者数85,136,586人, 死亡者数1,843,342人が報告されている(本号3ページ)。

掲載日:2021年2月22日

第23回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年2月11日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第23回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。

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直近の感染状況等

新規感染者数は、報告日ベースでは、1月11日には、直近一週間では10万人あたり約36人に達したが、1月中旬以降減少傾向となっており、直近の1週間では10万人あたり約11人となっている。(発症日ベースでは、1月上旬以降減少傾向が継続)

実効再生産数:
全国的には、1月上旬以降1を下回っており、直近で0.76となっている(1月25日時点)。1都3県、大阪・兵庫・京都、愛知・岐阜、福岡では、1を下回る水準が継続(1月25日時点)。

入院者数は減少が続き、重症者数も減少傾向が明確化、死亡者数も減少の動き。60歳以上の新規感染者数の割合が高まっているため、重症者数の減少は時間を要することが考えられ、入院・療養調整中の事例は減少しているものの、対応を続けている保健所や医療機関の職員は引き続き疲弊し、業務への影響が懸念される。都市部を中心に多数の感染者数の発生が続く中、新型コロナの診療と通常の医療との両立が困難な状況が続いており、救急対応への影響が見られる事例などが生じているほか、高齢者施設でのクラスター発生事例も継続。

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