(IDWR 2005年第6号) 中国南部の広東省を起源とした重症な非定型性肺炎の世界的規模の集団発生が、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS: severe acut...
続きを読むSARS、MERS、COVID-19を含むコロナウイルス感染症に関する記事がWebサイト全体から集められて表示されます。
国立感染症研究所
2022年 12月16日 9:00 時点
変異株の概況
第22報からの変更点
BA.5系統について
BA.2.75系統、BA.4.6系統について
オミクロンの新規亜系統の世界的な発生状況について
BQ.1系統について
XBB系統について
BS.1系統について
参考 主な変異株の各国における位置付け(2022 年 12月12日時点)
系統名 |
感染研 |
WHO* |
ECDC |
UKHSA |
CDC |
B.1.1.529系統 (オミクロン) |
VOC |
currently circulating VOC ※BA.5(+R346X or +K444X or +V445X or +N450D or +N460X), BA.2.75, BA.4.6, XBB, BA.2.3.20: Omicron subvariants under monitoring |
VOC ※BA.2, BA.4, BA.5: VOC BA.2.75, BQ.1, XBB: VOI BA.2.3.20, BF.7, XBC注1): VUM BA.1, BA.3, BA.2+L452X, XAK、B.1.1.529+R346X, B.1.1.259+K444X,N460X, B.1.1.529+N460X,F490X: de-escalated variant |
VOC ※BA.1, BA.2, BA.4, BA.5: VOC BA2.12.1, BA.2.75, BA.4.6, XE, BQ.1, XBB: Variants |
VOC |
VOC: variant of concern(懸念される変異株)、Omicron subvariants under monitoring(監視下のオミクロンの亜系統)、VOI: variant of interest (注目すべき変異株)、VUM: variant under monitoring(監視下の変異株)、de-escalated variants(警戒解除した変異株)、signals in monitoring (監視中のシグナル)
注1)オミクロンとデルタの組換え体
引用文献
注意事項
更新履歴
第 23 報 2022/12/16 9:00時点
第 22 報 2022/11/18 9:00時点
第 21 報 2022/10/21 9:00時点
第 20 報 2022/09/08 9:00時点
第 19 報 2022/07/27 9:00時点
第 18 報 2022/07/01 9:00時点
第 17 報 2022/06/03 9:00時点
第 16 報 2022/04/26 9:00時点
第 15 報 2022/03/28 9:00 時点 注)タイトル変更
「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される SARS-CoV-2 の変異株について」
第 14 報 2021/10/28 12:00 時点
第 13 報 2021/08/28 12:00 時点
第 12 報 2021/07/31 12:00 時点
第 11 報 2021/07/17 12:00 時点
第 10 報 2021/07/06 18:00 時点
第 9報 2021/06/11 10:00 時点
第 8報 2021/04/06 17:00 時点
第 7報 2021/03/03 14:00 時点
第 6報 2021/02/12 18:00 時点
第 5報 2021/01/25 18:00 時点 注)タイトル変更
「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される SARS-CoV-2 の新規変異株について」
第 4報 2021/01/02 15:00 時点
第 3報 2020/12/28 14:00 時点
第 2報 2020/12/25 20:00 時点 注)第1報からタイトル変更
「感染性の増加が懸念される SARS-CoV-2 新規変異株について」
第 1報 2020/12/22 16:00 時点 「英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について」
2022年12月13日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンの開発は未曾有のスピードで進み、ファイザー社製およびモデルナ社製のmRNAワクチンは大規模なランダム化比較試験で高い有効性(vaccine efficacy)が示された1-3。国内においても、国立感染症研究所にて、複数の医療機関や民間検査会社の協力のもとで、発熱外来等で新型コロナウイルスの検査を受ける者を対象として、症例対照研究(test-negative design)を実施し、実社会における有効性(vaccine effectiveness;発症予防効果)を検討している。これまでの暫定報告においては、B.1.1.7系統(アルファ)およびB.1.617.2系統(デルタ)に対して、高い有効性を示すことが確認された一方で4-5、2021年末に出現したオミクロンにおいては、発症予防効果が一定程度みられたものの、相対的に低く、免疫の減衰も示唆された6-8。こうした中で、ファイザー社およびモデルナ社は、オミクロンの亜系統であるBA.1およびBA.4-5にそれぞれ対応した2種類のオミクロン対応2価ワクチン(以下、オミクロン対応2価ワクチン(BA.1)およびオミクロン対応2価ワクチン(BA.4-5))を開発し、国内においてこれらが承認され、接種が開始された9-10。ファイザー社製およびモデルナ社製のオミクロン対応2価ワクチン(BA.1)は9月20日に、ファイザー社製のオミクロン対応2価ワクチン(BA.4-5)は10月13日に、モデルナ社製のオミクロン対応2価ワクチン(BA.4-5)は11月28日に、それぞれ接種が開始されている9-10。そこで今回は、2価ワクチンの接種が開始された9月20日から11月30日の調査における暫定結果を報告する。なお同時期には、関東地方において、BA.5が75-90%以上を占めるとされた11。