国立感染症研究所

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国内初の新型コロナウイルスのヒト―ヒト感染事例

(速報掲載日 2020/2/26)

新型コロナウイルス(以下、SARS-CoV-2)は、2019年12月以降中華人民共和国湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎患者から検出された新種のコロナウイルスである。2月11日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス感染症の正式名称を「COVID-19(coronavirus disease 2019)」と定めた(以下、COVID-19)。今回、発症前2週間に武漢渡航歴のない3人のCOVID-19のヒト―ヒト感染事例について、自治体の協力のもと積極的疫学調査の結果をまとめたので報告する。

現場からの概況:ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID-19症例【更新】

(2020年2月26日掲載)

  英語版はこちら

背景

背景情報は2月19日掲載の「現場からの概況:ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID-19症例」(以下、「現場からの概況2月19日掲載版」)を参照されたい。(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9410-covid-dp-01.html)

検疫の状況

2月5日-19日の間、クルーズ船ダイアモンドプリンセス号(以下クルーズ船)に対し検疫が実施された。検疫期間中、陽性者の「濃厚接触者」等追加的なリスクがあった者については検疫期間が延長された旨、乗客に通知している。

国立感染症研究所からのお願い

英語版はこちら(English version is available at:)

 
横浜港で検疫中のクルーズ船より下船された乗客の皆さま

2月5日から19日までの健康観察の期間について、ご辛抱いただき、誠にお疲れ様でした。皆さまに心より感謝申し上げます。

皆さまにおかれましては、発熱・呼吸器症状等がなく、これまでのウイルス検査で陰性であったことから、新型コロナウイルスに感染しているおそれについての心配はないということで日常生活にお戻りになるわけですが、ご不安を感じておられる方も少なくないと思います。

国立感染症研究所からのお願いとしては、あくまで念のため、今後14日間の間(対象者の下船日の翌日を起算日とする)、対象者の住所地の都道府県等から毎日健康フォローアップが実施されますので、ご協力の程お願い致します。もし体調が通常と異なる等を自覚された場合には、地域の新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センターまでご連絡の上でのご相談をお願い出来ればと思います。また、船内で気を付けておられたように、手洗い励行やマスク着用を始めとする通常の感染対策については、ご自身の感染予防の観点からも、ぜひ続けていただくとともに、不要不急の外出はできる限り控え、やむをえず移動する際にも、公共交通機関の利用は避けるようにお願い致します。

★各都道府県の新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター★

(令和2年2月13日時点版)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

下船される皆さまは、国内への新興感染症の病原体の侵入を防ぐために、長期間に渡ってご苦労いただいた方々であります。国民の皆さまにおかれては、下船された乗客の皆さまの心身の回復を手助けいただくように、最大限のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和2年2月25日

国立感染症研究所 


 

 新型コロナウイルス感染症の病原体検出マニュアルは下記のリンクからご欄ください。

 

病原体検出マニュアル 「新型コロナウイルス感染症」(2020年2月25日更新)

 

2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月25日更新)

 

 本件に関する技術的な問合せがある方は、以下のメールアドレス宛にメールをお送りください

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更新履歴

2020年2月25日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月25日更新)
2020年2月24日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月24日更新)
2020年2月21日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月21日更新)
2020年2月19日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月19日更新)
2020年2月18日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月18日更新)
2020年2月10日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月10日更新)
2020年2月6日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月6日更新)
2020年2月2日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年2月2日更新)
2020年1月31日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年1月31日更新)
2020年1月24日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年1月24日更新)
2020年1月21日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年1月22日更新)

 

現場からの概況:ダイアモンドプリンセス号におけるCOVID-19症例

(2020年2月19日掲載)

  英語版はこちら

訂正(2020年2月21日):最後の表のタイトル名に誤りがあり、(n=53)を(n=151)に訂正しました。

背景

クルーズ船ダイアモンドプリンセス号(以下クルーズ船)は、2020年1月20日、横浜港を出発し、鹿児島、香港、ベトナム、台湾、および沖縄に立ち寄り、2月3日に横浜港に帰港した。この航行中の1月25日に香港で下船した乗客が、1月19日から咳をみとめ、1月30日に発熱し、2月1日に新型コロナウイルス陽性であることが確認された。そのため、日本政府は2月3日横浜港に入港したクルーズ船に対し、その乗員乗客の下船を許可しなかった。2月3日からの2日間、全乗員乗客の健康診断が検疫官により行われ、症状のある人、およびその濃厚接触者から新型コロナウイルスの検査実施のために咽頭ぬぐい液が採取された。2月5日に検査結果よりCOVID-19陽性者が確認されたことから、クルーズ船に対して同日午前7時より14日間の検疫が開始された。この時点でクルーズ船には、乗客2,666人、乗員1,045人、合計3,711人が乗船していた。

 

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国内で報告された新型コロナウイルス感染症確定例12例の記述疫学(2020年2月3日現在)

(速報掲載日 2020/2/10)

2020年1月3日に、中国湖北省武漢市において原因不明の重症肺炎の集積が報告された。これをうけて日本では、1月6日より、疑似症サーベイランス(感染症法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症)の枠組みの中で、武漢市に関連した肺炎の患者を探知することになった。なお、2月1日に、新型コロナウイルス感染症は指定感染症となった。指定感染症となる前に使用していた症例定義については、「中国湖 北省武漢市で報告されている新型コロナ関連肺炎に対する対応と院内感染対策」を参照のこと 〔新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報ページ:https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html〕。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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