国立感染症研究所

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連情報ページ

IDWRchumoku 注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。

◆直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況(2021年6月18日現在)

 

新型コロナウイルス感染症:

 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認され、2020年1月30日、世界保健機関(WHO)により「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言され、3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあると表明された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2021年6月18日15時現在、感染者数(死亡者数)は、世界で177,371,775例(3,840,747例)、196カ国・地域(集計方法変更:海外領土を本国分に計上)に広がった(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19357.html)。

国立感染症研究所
(掲載日:2021年6月25日)

2021年2月17日からファイザー製の新型コロナワクチン(以下、ワクチン)による医療従事者への接種が始まり、4月12日から高齢者等への接種が始まりました。同年5月24日からは高齢者等を対象として、武田/モデルナ製ワクチンによる大規模接種センターでの接種が始まり、自治体からの接種券を持っていれば、6月17日から18~64歳の人も大規模接種センターで受けることができるようになりました。6月21日からは職域接種も始まる予定です。職域接種とは、「企業や大学等において、職域(学校等を含む)単位でワクチンの接種を行うもの」であり、詳細は厚生労働省のホームページ( https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_shokuiki.html )を参照してください。 また、6月1日からファイザー製ワクチンの接種対象年齢が「16歳以上」から「12歳以上」に変更になりましたが、小児へのワクチン接種については、日本小児科学会が「子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~」を発表されていますのでご参照ください( http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374 )。

接種回数は6月17日現在、医療従事者等:11,278,807 回、高齢者等:19,200,847 回と報告されています(接種回数等に関する詳細は、4月9日までは厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_sesshujisseki.html, 4月12日以降は首相官邸のホームページ https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html をご参照ください)。

今回は、変異株に対するワクチン有効性および海外での感染者数とワクチン接種回数の関係を中心に、新型コロナワクチンに関する最近のトピックスについて概要をまとめました。

【本項の内容】
  • 海外のワクチン接種の進捗と感染状況の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
  • 感染・伝播性や抗原性の変化が懸念される変異株(VOC)に対するワクチン有効性について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・ 8

新型コロナワクチンについて(2021年6月18日現在)

掲載日:2021年6月24日

第40回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年6月23日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第40回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。

英語版(準備中)

感染状況について

全国の新規感染者数は、報告日別では、減少傾向が続いており、直近の1週間では10万人あたり約8となっている。感染拡大が見られていた地域では概ね減少傾向となっている。新規感染者数の減少に伴い、重症者数、死亡者数も減少傾向が続いている。また、感染者に占める高齢者割合は低下傾向。しかし、人流の増加傾向が見られ減少速度が鈍化する地域もあり、そうした地域では、今後リバウンドが懸念される。特に、東京を中心とする首都圏では下げ止まりから横ばいとなってきており、リバウンドを起こさないための対策の徹底が必要。

実効再生産数:
全国的には、直近(6/6時点)で0.80と1を下回る水準が継続。

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新型コロナウイルス感染症(新規変異株)の積極的疫学調査(第2報)

(速報掲載日 2021/6/18)
 
目 的

 本調査は、厚⽣労働省健康局結核感染症課名にて協⼒依頼として発出された、感染症法第15条第2項の規定に基づいた積極的疫学調査(健感発0315第3号、令和3年3月15日、https://www.mhlw.go.jp/content/000753875.pdf)に基づいて集約された、医療機関から寄せられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規変異株患者の疫学情報・臨床情報に関する報告である。第1報として、2021(令和3)年4月23日に記述疫学を報告した1)。第2報ではVOC-202012/01〔B.1.1.7系統の変異株(アルファ株)〕における重症例と非重症例の臨床的特徴を比較検討した。

掲載日:2021年6月17日

第39回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年6月16日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第39回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。

英語版(準備中)

感染状況について

全国の新規感染者数は、報告日別では、減少が続いており、直近の1週間では10万人あたり約9となっている。感染拡大が見られていた地域では減少傾向となっている。しかし、人流の増加が見られ減少速度が鈍化する地域もあり、そうした地域では、今後リバウンドが懸念される。

新規感染者数の減少に伴い、重症者数も減少が続いており、死亡者数も減少に転じている。

実効再生産数:
全国的には、低下傾向で、直近(5/30時点)で0.78と1を下回る水準が継続。

2021年6月14日
(掲載日:2021年6月16日)

国立感染症研究所
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード・
データ解析チーム

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要約

本報告では、2021年4月以降に実施されたまん延防止等重点措置(重点措置)と緊急事態宣言が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行動態に及ぼした効果について定量的評価を行った。流行動態の評価指標(アウトカム)としてCOVID-19の新規報告患者数と実効再生産数を、代替指標としてヒト移動データと繁華街の滞留人口を用いた。方法論は、大きく分類して分割時系列解析と実効再生産数の推定の2つのアプローチを採用した。

分割時系列解析では、COVID-19新規症例数、および6つのエリアカテゴリ(小売・娯楽、食料品店・薬局、公園、乗換駅、職場、住宅)における人流データを分析した。新規症例数については、毎日のPCR検査数やN501Y変異株の検査陽性率等を調整した準ポアソン回帰モデルを用いて、重点措置および緊急事態宣言の効果が現れるまでの期間(lag)を8日から16日までと仮定して分析を行った。大阪府においては、重点措置と緊急事態宣言のどちらについても、全てのlagにおいて、その適用後に新規症例数の推移のトレンドに減少変化がみられた。両措置に効果があった可能性が示唆された。一方、東京都においては、重点措置のlag=11日以降、緊急事態宣言のlag=8日以降で、新規症例数の推移のトレンドに減少変化がみられたが、分析時点のデータでは緊急事態宣言のlag=12日のみで統計学的な有意性を認めた。人流データについては、前日の新規症例数やN501Y変異株陽性数などを調整したロバスト線形回帰モデルを用いて分析を行った。重点措置および緊急事態宣言の効果は多くのエリアカテゴリで示唆されたが、措置前後での推移のトレンド変化は限定的であった。

実効再生産数の推定では、感染時刻別の実効再生産数の最尤推定を実施した。基準となる期間(ベースライン)を措置開始前の7日間ないし14日間として、措置実施中の同期間あるいは措置全期間との間で、再生産数の相対的および絶対的減少に関して評価を行った。対象は2021年4月以降に重点措置が実施された16都道府県(大阪府、兵庫県、東京都、京都府、沖縄県、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、愛媛県、北海道、岐阜県、三重県、群馬県、石川県、熊本県)、および緊急事態宣言が発出された10都道府県(大阪府、兵庫県、京都府、東京都、福岡県、愛知県、北海道、岡山県、広島県、沖縄県)とした。対象期間の設定によって結果に幅があるが、重点措置が実施された16都道府県のうち、措置開始後に実効再生産数が1を下回ったのは6県であり、平均的な実効再生産数の相対的減少は2-19%程度と推定された。他方、分析対象とした緊急事態宣言期間中に沖縄県を除く全ての都道府県(9都道府県)で実効再生産数が1を下回った。緊急事態宣言による平均的な実効再生産数の相対的減少は26-39%程度と推定された。措置の内容や措置開始時のステージ指標と実効再生産数の絶対的減少・相対的減少との間に明確な関連はほとんど認めなかった。

繁華街の滞留人口に関するベクトル自己回帰分析では、緊急事態宣言により東京都では夕方と夜間の滞留人口が、大阪府では昼間、夕方、夜間の滞留人口が抑制されていた。一方で東京都、大阪府ともに重点措置による滞留人口の抑制は限定的であった。

本報告の時系列解析では、重点措置や緊急事態宣言以外に新規症例数や人流に影響を与える交絡因子の一部しか考慮できていないこと、また都道府県単位の人口レベルの分析であり措置が適用される地域や業種などの集団に特異的な分析ではないことが限界である。特に、人々の流行の認知に伴う心理的効果や、措置とは独立の社会経済活動の背景状況などについては、十分に検討する必要がある。両措置の効果に関して本分析を通じて疫学的に結論づけることは困難であるが、(1)大阪における措置の時系列の患者数変化は東京よりも顕著であり、(2)重点措置で実効再生産数が1を下回ったのは16都道府県のうち6県であった一方で、緊急事態宣言では10都道府県のうち9都道府県であり、再生産数の相対的減少の程度も重点措置より大きかった。追加情報やコンプライアンス、年齢構造なども加味した上で継続的に評価を行うことが求められる。

国立感染症研究所
2021年6月11日10:00時点

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要約

  • 国内の新型コロナウイルス感染は、懸念される変異株(VOCs; Variant of Concern)の一つであるB.1.1.7系統の変異株(アルファ株)にほぼ置き換わった。
  • 一方で、B.1.617.2系統の変異株(デルタ株)が国内でも増加しつつある。英国の報告では、B.1.1.7系統よりも感染・伝播性が高いと見られている。
  • VOCsとして扱われてきたB.1.617系統については、B.1.617.1~3の3系統にさらに分類されるようになった。そのうち、B.1.617.3系統については、その後ほとんど確認されていないため、VOCsにも注目すべき変異株(VOIs; Variant of Interest)にも位置付けないこととする。B.1.617.1系統については、一部の地域での検出にとどまり、特段の拡大傾向にないため、今後はVOIとして位置付ける。よって、国内でも、B.1.617系統の中でも、感染・伝播性の増大が顕著であるB.1.617.2(デルタ株)のみをVOCとして扱う。
  • P.3系統の変異株(シータ株)については、世界的にも特段の拡大傾向が見られていないことから、今後は、VOCsではなくVOIsとして扱うこととする。

IDWRchumoku 注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。

◆直近の新型コロナウイルス感染症およびRSウイルス感染症の状況(2021年6月4日現在)

 

新型コロナウイルス感染症:

 2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認され、2020年1月30日、世界保健機関(WHO)により「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言され、3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあると表明された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2021年6月4日15時現在、感染者数(死亡者数)は、世界で172,025,420例(3,698,696例)、194カ国・地域(集計方法変更:海外領土を本国分に計上)に広がった(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19064.html)。

掲載日:2021年6月11日

第38回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年6月9日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第38回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード 資料1)。

英語版

感染状況について

全国の新規感染者数は、報告日別では、減少が続いており、直近の1週間では10万人あたり約13人となっている。感染拡大が見られていた地域では概ね減少傾向となっている。しかし人流の増加が見られ減少速度が鈍化する地域もあり、今後リバウンドの可能性も考えられる。

新規感染者数の減少に伴い、重症者数は減少に転じ、死亡者数も減少の動きが見られる。

実効再生産数:
全国的には、低下傾向で、直近(5/16時点)で0.82と1を下回る水準が継続。

国立感染症研究所
(掲載日:2021年6月8日)

2021年2月14日にファイザー製の新型コロナワクチンが製造販売承認され、2月17日から医療従事者等に、4月12日から高齢者等に予防接種法に基づく臨時接種が始まりました(図1)。5月21日には、モデルナ製及びアストラゼネカ製の新型コロナワクチンが製造販売承認され、モデルナ製のワクチンは5月24日から東京と大阪の自衛隊大規模接種センターで、高齢者等を対象に臨時接種が行われています。 接種回数は医療従事者等:8,254,680回(6月4日現在)、高齢者等:9,000,000回(6月6日現在)であることが首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html)に紹介されています。医療従事者等ならびに高齢者等の被接種者数を厚生労働省、首相官邸ホームページから引用して作図しました(図1)。

現在、国内外では変異株の感染拡大が継続していますが、ワクチン接種率の増加に伴い、新型コロナウイルス感染症( 以下、COVID-19 ) の発生動向に変化が見られ始めている国もあります。そこで、第 3 報として、新型コロナワクチンに関する最近のトピックスについて概要をまとめました。

図1 回数別・製造販売企業別医療従事者、高齢者等の接種状況(首相官邸、厚生労働省ホームページ公表数値より作図)

【本項の内容】
  • 海外のワクチン接種の進捗と感染状況の推移
  • 感染・伝播性や抗原性の変化が懸念される変異株(VOC)に対するワクチン有効性について
  • 新型コロナワクチン既接種者におけるSARS-CoV-2感染について
  • 妊婦、小児を対象とした接種について
  • 現在、海外で実施されている新型コロナワクチンの臨床試験について

新型コロナワクチンについて(2021年6月6日現在)
※6月16日 表2の一部(赤字部分)を修正しました

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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