国立感染症研究所

新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連情報ページ

   
 

<速報>長崎市に停泊中のクルーズ船内で発生した新型コロナウイルス感染症の集団発生事例:中間報告

(掲載日 2020/5/22)
 

本稿では、長崎県長崎市に停泊中で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のクラスター感染が確認されたクルーズ船「コスタ・アトランチカ」の検査結果と初期状況について情報還元する。現在も対応は継続しており、暫定的な中間報告である。

 新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年5月20日改訂版)

別添  表. 状況、職種、活動種類に応じた COVID-19 流行時における PPE の使用例

 

【更新履歴】

2020年4月27日

 新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年4月27日改訂版:5月1日一部修正)

(2020年5月1日) 下記の箇所を訂正しました

  本文:プロパノール、イソプロパノール → 2-プロパノール
  表:病室、外来診察室での医療従事者 → 病室、外来診察室での医療従事者 (COVID-19患者及び疑い患者を診察する場合)
2020年4月7日  新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年4月7日改訂版)
2020年3月19日  新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年3月19日改訂版)
  • 「1)上気道の検体採取を実施する場合(鼻咽頭ぬぐい液採取等)」と「4 関係者が感染者であった際の対応について」を追加しました。
2020年3月5日  新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年3月5日改訂版)

 

 

2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年4月16日更新)

2019-nCoV(新型コロナウイルス)感染を疑う患者の臨床検体輸送の依頼が可能な運送会社については下記をご覧ください。

   臨床検体輸送の依頼が可能な運送会社(令和2年5月14日現在)

 

 本件に関する技術的な問合せがある方は、以下のメールアドレス宛にメールをお送りください

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更新履歴

2020年3月31日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年3月31日更新)
2020年3月16日 2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル(2020年3月16日更新)


ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告(要旨)

国立感染症研究所
(掲載日 2020/5/3)
(修正 2020/5/20)
 

2020年2月に3711人の乗員乗客を乗せたダイヤモンドプリンセス号内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団発生が発生し、合計712人の患者が確認された。患者周囲の環境汚染の程度を確認し、感染伝播について推測するため、船内の環境調査を実施した。

船内の共有部分97か所と乗員乗客の49部屋490か所について、環境表面をスワブで拭い、検体を採取し、国立感染症研究所でRT-PCRにてSARS-CoV-2 RNAを検出した。乗員乗客の部屋は、患者が入っていた33部屋、患者が入っていなかった16部屋から各10か所(ライトスウィッチ、ドアノブ、トイレボタン、トイレ便座、トイレ床、椅子手すり、TVリモコン、電話機、机、枕)採取した。更に空気検体を7部屋14か所から採取した。RNAが検出された検体では、一度凍結した検体でウイルス分離を実施した。更にSARS-CoV-2 RNAが検出された7部屋の環境18か所について、凍結させない検体を採取しウイルス分離を実施した。

合計601か所(共有部分97か所、部屋490か所、空気14か所)から検体採取が行われ、58検体でSARS-CoV-2 RNAが検出された。共有部分では廊下排気口から1か所のみから検出された。患者の部屋は21部屋(64%)からの57検体(17%)で検出された。有症状患者が使用していた19部屋では10部屋(53%)から28検体(15%)、無症状患者しか使用していなかった13部屋では10部屋(77%)から28検体(21%)で検出されたが、これらに有意な差は認められなかった。各部屋での検出頻度は、浴室内トイレ床13か所(39%)、枕11か所(34%)、電話機8か所(24%)、机(24%)、TVリモコン7か所(21%)などであった。退室からRNA検出検体採取までの日数は、最長で17日であった。患者でない人の部屋からは検出されなかった。また、空気検体からの検出を認めなかった。SARS-CoV-2 RNAが検出された58検体全てで実施したウイルス分離ではウイルスは分離されず、再度採取した18検体についても分離されなかった。

COVID-19アウトブレイクが起きたダイヤモンドプリンセス号における環境調査から、患者周囲の環境がSARS-CoV-2にどのように汚染されるかが判明した。患者周囲では、トイレ周辺、机、電話機、TVリモコン等からよくSARS-CoV-2 RNAが検出され、接触伝播の可能性を考慮し、これらの物品は適切に清掃・消毒・洗濯すべきであると考えられた。また、患者周囲では症状の有無に関わらず環境が汚染されており、日常的な手指衛生が極めて重要であることが再確認された。空気伝播を示唆する証拠は得られなかったが、廊下天井排気口からSARS-CoV-2 RNAが検出されており、特殊な環境でウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更なる検討が必要である。

 

注)机(8% 机(24%)の誤りでした(2020年5月20日修正)。

   
 

積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A(2020年4月22日)

 
国立感染症研究所感染症疫学センター
2020年4月27日掲載
 PDF版
 

新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(国立感染症研究所感染症疫学センター:令和2年4月20日版)の公開に伴い質問が多数寄せられておりますので、内容を以下のように分類し、それぞれ回答したいと思います。

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COVID-19感染症検査陰性検体の病原体検索 -福岡県-

(速報掲載日 2020/4/24)

2020年に中国武漢市を中心に広がった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、わが国で1月16日より疑似症サーベイランスの枠組みで探知されることとなり、同年1月28日に指定感染症に指定された。これを受け、当所でも検査を実施している。検体の多くは、発熱等の症状を示した患者からの検体が多いにもかかわらず、3月4日までに搬入された81名(119検体)の検査結果はすべて陰性であった。本報告では、これら陰性検体について原因を調べるため、以前当所で開発した呼吸器マルチプレックスPCR検査により、病原体の検索を行ったので報告する。

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札幌市内中核病院における医療従事者新型コロナウイルス感染症例の感染状況

(速報掲載日 2020/4/22)

2019年12月に中国で初めて確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1)、国内では1月14日に、札幌市では2月14日に初めて患者が確認された2)。札幌市内では、その後散発的に患者発生が続き、3月1日時点で16人の患者が確認されていた3,4)。同月、札幌市内の中核病院の外来を受診したCOVID-19患者(以後、患者)から医療従事者への感染例が報告された。患者は3月3日倦怠感で内科外来を受診した60代男性で、発熱や咳嗽は認められなかった。倦怠感が強かったため、内科外来ベッドで横になりながら、看護師と医師による問診、診察、咽頭インフルエンザ迅速検査、採血、点滴、CT検査を受けた。途中、検査結果や画像所見から、COVID-19を含む呼吸器感染症が疑われた。患者は外来の感染症患者用ベッドに移され、そこで改めてCOVID-19検査の為の咽頭ぬぐい液が採取された。札幌市衛生研究所で実施されたRT-PCRでSARS-CoV-2の検出が確認された。一連の外来処置で、同院の医師1人、看護師6人、受付1人の計8人の医療従事者が同患者と接触していた。うち看護師Aは3月7日に発症し、採取された咽頭ぬぐい液からSARS-CoV-2が検出された。残り7人は3月11日時点で検査陰性であり、以降の観察期間中に疑わしい症状を認めることはなかった。COVID-19患者と接触した職員の感染リスクを評価するため、接触した医療従事者の曝露、および接触した医療従事者の個人防護具使用の状況を確認することとした。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

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