国立感染症研究所では分離されたSARS-CoV-2英国変異株(VOC-202012/01)について分与を行ってきました。この度、英国変異株に追加してブラジル変異株(501Y.V3, P.1)を試験研究に利用する研究機関等へ分与することといたしました。
分与は、感染研病原体等安全管理規程による「病原体等の分与等に関する取扱要領」に書かれた手続きに 従って行います(https://www.niid.go.jp/niid/ja/lab/481-biosafe/7155-bunyo-shogai17.html)。
注)本ウイルスは四種病原体です。本ウイルスの取扱いについてはBSL3/ABSL3施設が必要となります。
【病原体分与手続きについて】
下記病原体の分与担当研究者にメールもしくはお電話にてお問い合わせください。
【病原体の分与担当研究者】
ウイルス第一部 部長 西條政幸
問合せ担当:
ウイルス第一部第三室 伊藤睦代
電話:03-5285-1111(内線2531)
メール:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.
【事務担当】
総務部調整課研究支援係
電話:03-5285-1111(内線2040,2052)
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(IASR Vol.42 p22-24: 2021年1月号)
仙台市における最初の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者は2020年2月29日に確認され, それ以降9月30日までに261名の新規患者が確認されている。そこで, 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の遺伝子が検出された検体について, ウイルス分離を試み, ウイルスコピー数との相関性を考察した。
国立感染症研究所
2021年1月25日18:00時点
ウイルスのヒトへの感染性・伝播のしやすさや、すでに感染した者・ワクチン接種者が獲得した免疫の効果に影響を与える可能性のある遺伝子変異を有する複数の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株が世界各地から報告されている。特に、VOC-202012/01と501Y.V2については、最初に報告された英国、南アフリカのみならず、日本を含む世界各地で検出されている。また、日本は検疫において、ブラジルからの渡航者から新たな変異株501Y.V3を検出した。この変異株は、VOC-202012/01と501Y.V2と共通の遺伝子変異を一部で認める。ブラジル・アマゾナス州で検出されているほか、いくつかの国でブラジルからの渡航者から検出されている。VOC-202012/01と501Y.V2は、ウイルスの感染性が増加している可能性があることから、まん延した場合には、従来と同様の対策では、これまで以上の患者数や重症者数の増加につながり、医療・公衆衛生体制を急速に圧迫するおそれがある。501Y.V2と501Y.V3は、感染・伝播性が増加している可能性と抗原性が変化している可能性が遺伝子配列情報から示唆されている。なお、感染・伝播性や抗原性との関連が懸念されるスパイクタンパクのいくつかの部位の変異は、世界各地で別々に生じており、海外で発生した変異株が国内に持ち込まれることのみならず、国内の流行株においてもこのような部位に変異を生じた株が発生する可能性もある。感染性の増加や抗原性の変化が懸念される変異株の国内での感染拡大との関連性が認められる国・地域へ渡航歴のある者等の管理体制を強化するとともに、変異株の監視と情報収集を強化・継続することを推奨する。
続きを読む: 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第5報)
第21回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年1月13日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第21回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料5)。
英語版はこちら
実効再生産数:全国的には1を上回る水準が続いている (12月27日時点)。東京等首都圏、大阪、福岡などで1週間平均で1を超える水準となっている(12月27日時点)。
注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。
◆直近の新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザの状況(2021年1月8日現在)
新型コロナウイルス感染症:
2019年12月、中華人民共和国湖北省武漢市において確認され、2020年1月30日、世界保健機関(WHO)により「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言され、3月11日にはパンデミック(世界的な大流行)の状態にあると表明された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2021年1月8日15時現在、感染者数(死亡者数)は、世界で88,040,978例(1,898,713例)、193カ国・地域(集計方法変更:海外領土を本国分に計上)に広がった(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15947.html)。
続きを読む: IDWR 2020年第52・53合併号<注目すべき感染症> 直近の新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザの状況
第20回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年1月6日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします(第20回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料4)。
英語版はこちら
実効再生産数:全国的には1を上回る水準が続いている (12月19日時点)。東京等首都圏、愛知などで1週間平均で1を超える水準となっている(12月21日時点)。
国立感染症研究所
2021年1月10日
新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日暫定版)(1月14日再掲載*)
調査票(案)(2021年1月8日更新)
*1月8日に掲載したPDFファイルに誤りがありましたので、下記の通り訂正しました。
P5 下から2行目
(誤)積極的疫学調査を補助する手段 ↓ (正)積極的疫学調査を補完する手段
【更新履歴】
2020年5月29日 | ![]() |
2020年4月27日 | 積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A |
2020年4月20日 | ![]() |
国立感染症研究所で分離されたSARS-CoV-2新規変異株(VOC-202012/01)を試験研究に利用する研究機関等へ分与することといたしました。
分与は、感染研病原体等安全管理規程による「病原体等の分与等に関する取扱要領」に書かれた手続きに従って行います。
注)本ウイルスは四種病原体です。本ウイルスの取扱いについてはBSL3/ABSL3施設が必要となります。
【病原体分与手続きについて】
国立感染症研究所ホームページの以下の記事をご参照ください。
病原体分与に関する手続きについて(https://www.niid.go.jp/niid/ja/lab/481-biosafe/7155-bunyo-shogai17.html)
【病原体の分与担当研究者】
問い合わせ担当:ウイルス第一部第三室 伊藤睦代
電話:03-5285-1111(内線2531)
【事務担当】
総務部調整課研究支援係
電話:03-5285-1111(内線2040,2052)
メール:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.
国立感染症研究所
2021年1月2日15:00時点