腸炎ビブリオ感染症とは

(IDWR 2004年第10号掲載)  腸炎ビブリオは、5類感染症定点把握疾患である感染性胃腸炎の起炎菌の一つである。 1950年10月、大阪南部で発生した "シラス干し" による患者272名、死者20名の大規模食中毒の原因菌として、腸炎ビブリオが初めて分離された。腸炎ビブリオによる食中毒の原因食品はほとんどが魚介類 である。現在でも、8月を発生のピークとして、7〜9月に多発する細菌性食中毒の主要原因菌の一つである。以前に国内で主流であった菌型から新しい菌型へ の変化が見られ、1998年をピークに急増したが、ここ数年はまた減少してきている。

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年月 国内情報
21 7 2000年7月 環境の腸炎ビブリオ検査
21 2 2000年2月 食品のpcrスクリーニングが有効であった腸炎ビブリオo3:k6食中毒事例:広島市
21 2 2000年2月 食品残品(にぎり寿司)から耐熱性溶血毒(tdh)産生性腸炎ビブリオo3:k6が検出された食中毒事例:大分県
20 11 1999年11月 大阪府下で発生したタイラギの貝柱が原因と考えられる腸炎ビブリオ食中毒
20 7 1999年7月 腸炎ビブリオ食中毒の発生状況:神奈川県
20 7 1999年7月 川崎市における下痢症患者由来腸炎ビブリオ血清型の推移(1989〜1998年)
20 7 1999年7月 近年増加している腸炎ビブリオのパルスフィールドゲル電気泳動による疫学的解析
20 7 1999年7月 腸炎ビブリオによる大規模食中毒の発生事例:滋賀県
20 7 1999年7月 青森県における腸炎ビブリオ患者発生動向について
20 7 1999年7月 東京都内で発生した食中毒から検出された腸炎ビブリオ血清型O4:K68について
20 7 1999年7月 腸炎ビブリオO3:K6、1998年−岩手県
20 7 1999年7月 東京都内における下痢症由来腸炎ビブリオ血清型O3:K6の出現推移
20 1 1999年1月 腸炎ビブリオ分離状況および分離株(o3:k6 tdh+)のpfgeによる解析:秋田県
19 11 1998年11月 腸炎ビブリオ食中毒と血清型の最近の動向−埼玉県
12 4 2000年4月 食品・患者から同型菌が分離された腸炎ビブリオ食中毒の2事例:埼玉県

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