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HUS患者から分離されたstx2f陽性のEscherichia albertiiについて

(IASR Vol. 37 p.255: 2016年12月号)

Escherichia albertiiは2003年に新種として承認された下痢症起因菌の1つである。病原性遺伝子としてeaeを保有するが,その一部には志賀毒素遺伝子(サブタイプstx2fの場合が多い)を保有する菌株が存在することから,これまで腸管病原性大腸菌または腸管出血性大腸菌(EHEC)と同定されていた例も報告されている1)。2016年8月,我々は溶血性尿毒症症候群 (HUS) を発症した患者便からstx2f陽性のE. albertiiを分離したのでその詳細について報告する。

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