国立感染症研究所

IASR-logo

腸管出血性大腸菌感染症 2021年3月現在

(IASR Vol. 42 p87-89: 2021年5月号)

 

 腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症はVero毒素(Vero toxin:VTまたはShiga toxin:Stx)を産生, またはVT遺伝子を保有するEHECの感染によって起こり, 主な症状は腹痛, 水様性下痢および血便である。嘔吐や38℃台の発熱を伴うこともある。VT等の作用により血小板減少, 溶血性貧血, 急性腎不全を来して溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こし, 脳症などを併発して死に至ることがある。

Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan

Top Desktop version