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小学生および成人の筋痛症事例からのヒトパレコウイルス3型の検出―神奈川県

(IASR Vol. 38 p.127-128: 2017年6月号)

ヒトパレコウイルス3型(HPeV-3)感染症は, 主として新生児および乳児において, 無菌性髄膜炎, 麻痺, 脳炎, 胃腸炎, 呼吸器症状および発疹などを呈し, 稀に重症例も認められる重要な感染症である1)。また, 近年では, 成人および小児において, 筋肉痛を主訴とする流行性筋痛症患者からHPeV-3が検出されたとの報告が複数あり, その関連性が示唆されている2-4)。今回我々は, 2016年6月中旬~10月中旬の間に, 神奈川県内2地区において小学生および成人の筋痛症発生事例からHPeV-3を検出したので, その概要について報告する。

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