細菌第一部 第六室
令和3年4月8日
第六室は、口腔細菌の病原性機構の研究、口腔細菌感染症の診断・制御法の開発を行っています。主に、歯周病原細菌 Porphyromonas gingivalis を研究対象とした基礎・臨床研究に取り組み、歯周病に対する新しい制御手段の開発を目指しています。
また、細菌が放出する膜小胞 (Bacterial membrane vesicles: BMVs) を活用した粘膜ワクチンの研究も行っています。
メンバー
- 主任研究官 中尾龍馬
- 主任研究官 山口雄大
- 主任研究官 安部公博 (治療薬・ワクチン開発研究センター)
研究テーマ
- Porphyromonas gingivalis の BMVs 産生機構の解明
- Porphyromonas gingivalis の BMVs を用いた歯周病経鼻ワクチンの研究
- Porphyromonas gingivalis のバイオフィルム形成に関する研究
- Porphyromonas gingivalis を制御しうる食品および食品由来化合物の探索
- 歯周病、および頭頸部がん患者を対象とした、口腔感染症の制御手段の開発
- 歯周病に対する抗菌薬療法に伴う口腔細菌の薬剤耐性化に関する研究
- Porphyromonas gingivalis 口腔感染と遠隔臓器の慢性炎症・発がんの関連を探る研究
- 大腸菌の BMVs の免疫原性とアジュバント活性に関する研究
- 大腸菌の BMVs の低毒性化と増産技術に関する研究
- 大腸菌の BMVs を活用したユニバーサル経鼻ワクチンプラットフォームの構築
- 普遍的プラスミドの Cryptic small gene によるバイオフィルム形成とBMVs 産生
- 大腸菌 LPS 生合成関連遺伝子によるバイオフィルム形成と BMVs を介した毒素分泌
- ナノイメージングと膜電気生理学的アプローチによる BMVs 産生機序の解明
- 凍結X線スペクトロスコピーによる細菌表層構成の理解
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Department of Bacteriology I, NIIDCopyright 1998, Research Associate, NIID, Japan