国立感染症研究所 感染症疫学センター
実地疫学研究センター
2024年4月15日現在
(掲載日:2025年3月18日)
淋菌感染症はNeisseria gonorrhoeaeを起因菌とする感染症で、男性では尿道炎や女性では子宮頚管炎を主に起こす。淋菌感染症は、感染症法の5類定点把握対象疾患で、都道府県が指定した性感染症定点医療機関から感染症発生動向調査に報告されており、性感染症定点医療機関数は2007年以降1000弱でほぼ横ばいである。性感染症定点医療機関では医師が「症状や所見から淋菌感染症が疑われ、定められた検査方法により診断した」症例について、医療機関の管理者が月単位で届け出ている。定められた検査方法には、尿道及び性器から採取した材料、眼分泌物及び咽頭拭い液でのN. gonorrhoeaeの分離・同定、鏡検による検出、抗原の検出、遺伝子の検出が含まれる。