(IASR Vol. 40 p97-99:2019年6月号)
兵庫県では病原体サーベイランス事業の一環として, インフルエンザや小児科定点において「兵庫県感染症発生動向調査実施要領」 に基づき対象疾病から病原体検出を行っているが, 従来より呼吸器疾患, 発疹症や脳症についても必要に応じて同様の検査を実施している。主要症状に加えて脳炎脳症の併発を疑う患者の検体を含めると, 毎年10~20例の検体が採取されている。今回, 2012~2018年の定点医療機関から搬入された, これらの検体について実施したウイルスの検出状況を報告する。