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小児科定点疾患としてのA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の動向(2011年~2016年第21週)

(掲載日 2016/07/26)

(改訂日 2016/07/29)

はじめに
 A群溶血性レンサ球菌(Group A Streptococcus)は、ヒトでの化膿性疾患の原因菌としてよくみられるグラム陽性菌で、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こす。A群溶血性レンサ球菌感染症には急性咽頭炎、扁桃炎、蜂窩織炎等の急性化膿性疾患
や敗血症があり、特殊な病型として劇症型溶血性レンサ球菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome: STSS)等がある。さらに菌の直接の作用でなく免疫学的機序を介したリウマチ熱等の合併症を起こすこともあるため、合併症の予防には適切な抗菌薬投与による予防が重要である。

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