国立感染症研究所

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2015年夏に千葉県で発生した日本脳炎の乳児例

(IASR Vol. 38 p.153-154: 2017年8月号)

はじめに

わが国では毎年日本脳炎患者が発生しており, 2016年には1992年以降最も多い11例が報告された。疫学的特徴として, (1)西日本に多い, (2)8~9月に発生のピークがある, (3)60歳以上の高齢者に多く小児例は少ない(2007年以降5例のみ)があげられる。予後は不良であり, 発症者における致命率は20%以上, 生存例の約50%が後遺症を残すとされている。今回, 2015年8月に千葉県で発生した日本脳炎の乳児例を報告する。

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