(IASR Vol.42 p26: 2021年1月号)
乳児ボツリヌス症は, ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)の芽胞を吸入・嚥下することを原因として0歳の乳児に発症する疾患で, 脳神経系から始まる対称性, 下降性の弛緩性麻痺, 散瞳, 便秘などの副交感神経遮断症状を特徴とする。今回, 2020年6月に福岡市において, 初診時, 急性脳症を疑われた9か月の男児の経過を報告する。
続きを読む: 急性脳症との鑑別を要した乳児ボツリヌス症の1例
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